2020年3月3日 (仮訳)南アフリカにおいて在来のフトモモ目植物に生じた新属新種、Celoporthe dispersa Nakabonge, G. et al., 2006. Celoporthe dispersa gen. et sp. nov. from native Myrtales in South Africa. Studies in Mycology. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0166061614601615 [Accessed March 3, 2020] 【R3-07099】2020/3/3投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南アフリカの3州においてSyzygium cordatumなど3種のフトモモ目の罹病木から分離された菌を検討し、新属新種Celoporthe dispersaとして記載した。 本種はChrysoporthe属菌とは子嚢殻頸部の長さや分生子果、分生子柄、分生子の形態、コロニーの色などが異なっていた。 接種試験により、本種はユーカリ属およびシコンノボタン属に対する病原性を有することが示された。 South Africa, Limpopo Province, Tzaneen (新種) Celoporthe dispersa Nakab., Gryzenh., Jol. Roux & M.J. Wingf. 語源…(属名)隠れた破壊者(発見の困難さと病原性から)/(種小名)散在する(樹皮表面における分生子果の位置から) 【よく似た種との区別】 Chrysoporthe austroafricana 南アフリカに分布する 同じSyzygium cordatumおよびTibouchina granulosaを宿主とする 形態的に類似している(肉眼的形態では識別困難とみられることがある) 子嚢子座が半埋生 子座組織が橙色~肉桂色 子嚢殻頸部が樹皮表面を超えて広がる琥珀色の組織に覆われる 子嚢殻から胞子が巻きひげ状に生じる 分生子果が黒色 分生子果の形状が類似している 分生子果から胞子が巻きひげ状に生じる 子嚢胞子が無色 子嚢胞子が楕円形~長楕円形 子嚢胞子の隔壁数が1 本種と異なりユーカリ属植物、Syzygium guineenseなどが宿主として知られている 本種と異なりHeteropyxis属植物が宿主として知られていない 本種より子嚢殻頸部が長い 本種と異なり分生子果がクッション状~円錐形で頸部を欠くのではなくクッション形~洋梨形で頸部を有する 本種と異なり分生子果基部の子座組織が偽柔組織ではなく円形菌糸組織からなる 本種と異なり分生子が卵状~長楕円形~円筒形ではなく長楕円形 本種と異なりコロニーが白色で灰色~栗色の斑点状なのではなく白色~肉桂色で榛色の斑点状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される