(仮訳)タイ北部産のケートチリウム科の新種、Ceramothyrium longivolcaniforme
Zeng, X-Y. et al., 2016. Ceramothyrium longivolcaniforme sp. nov., a new species of Chaetothyriaceae from northern Thailand. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.267.1.5 [Accessed July 31, 2016].
【R3-03157】2016/07/31投稿

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3行まとめ

タイ北部において枯れ葉に発生したCeramothyrium属の2種を検討し、そのうち1種をC. longivolcaniformeとして新種記載した。
本種は厚い火山のような形状の”mycelial pellicle”を有し、子嚢胞子が幅広く石垣状であることなどで同属他種と区別された。
また、別の1種をC. thailandicumと同定した。
Thailand, Chiang Mai, Mae Taeng, Pa Pae, Bahn Pa Dheng, 128 Moo 3, Mushroom research Centre

(新種)

Ceramothyrium longivolcaniforme X.Y. Zeng, T.C. Wen & k.D. Hyde
語源…長い火山の形の(”mycalial pellicle”の形状から)
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【よく似た種との区別】
Ceramothyrium podocarpi
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり有性世代が知られていない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(ITS 480/533塩基[90%]、nrLSU 824/833塩基[99%]一致)
Phaeosaccardinula spp.
子嚢胞子が石垣状
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じケートチリウム科クレードに含まれる)
本種と異なり”mycelial pellicle”が子嚢果の基部に付着しているのみである
本種と異なり子嚢胞子が無色ではなく無色~帯褐色
本種と異なり子嚢胞子が楕円形~長楕円形で左右不等のことがあるのではなく類球形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Ceramothyrium thailandicum Chomnunti & K.D. Hyde
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