(仮訳)Chrysosporium linfenense:ケラチン分解活性を有する新種
Liang, J-D. et al., 2009. Chrysosporium linfenense: a new Chrysosporium species with keratinolytic activity. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/contentone/mtax/mt/2009/00000110/00000001/art00010 [Accessed May 10, 2019] 【R3-06206】2019/5/10投稿

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3行まとめ

中国山西省においてヒマラヤスギなどの根圏土壌から分離された菌を検討し、Chrysosporium linfenenseとして新種記載した。
本種はコロニーが白色で分生子がしばしば2-3個鎖生し、ほとんどの場合楕円形または紡錘形で、ラケット菌糸を有することなどで特徴づけられた。
本種はケラチナーゼを有し、毛髪を用いた試験でケラチン分解活性を持っているとみられた。
中国山西省臨汾市

(新種)

Chrysosporium linfenense Z.Q. Liang, J.D. Liang & Y.F. Han
語源…臨汾産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Chrysosporium indicum
分生子形成細胞が膨大する
分生子のサイズの範囲が重なる
ラケット菌糸を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり節間生分生子を生じないのではなく時に生じることがある
本種と異なり分生子が楕円形または紡錘形で時に棍棒形なのではなくしばしば倒卵状~楕円形または舟形
本種と異なり分生子表面が平滑ではなく平滑~僅かに小刺状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Chrysosporium minutisporosum
分生子形成細胞が膨大する
ラケット菌糸を有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり節間生分生子を生じないのではなくごく稀に生じることがある
本種と異なり分生子が楕円形または紡錘形で時に棍棒形なのではなく類球形、洋梨形、または棍棒形
本種と異なり分生子表面が平滑ではなく疣状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Chrysosporium fluviale
2-3個の分生子を鎖生する
分生子のサイズの範囲が重なる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり節間生分生子を生じないのではなくごく稀に生じることがある
本種と異なり分生子が側生することがある
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が楕円形または紡錘形で時に棍棒形なのではなく倒卵形、棍棒形、ほぼ楕円形、または洋梨形
本種と異なり分生子表面が平滑ではなく規則的かつ微細な疣状
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される