2016年7月24日 (仮訳)北米西部産の新種、Cliostomum spribillei Tønsberg, T. & Goward, T., 2016. Cliostomum spribillei (Ramalinaceae, lichenized Ascomycetes), a new species from western North America. North American Fungi. Available at: http://pnwfungi.org/index.php/pnwfungi/article/view/1467 [Accessed July 24, 2016]. 【R3-03136】2016/07/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 太平洋岸北西部の山地で採集された痂状地衣の一種を検討し、Cliostomum spribilleiとして新種記載した。 本種は米国アイダホ州、オレゴン州、ワシントン州、およびカナダのブリティッシュコロンビア州に分布し、モミ属などの針葉樹の樹皮に発生した。 本種は地衣体が黄色で粒状の粉芽を形成し、地衣成分として地衣体および子器の縁部にウスニン酸のみを含むことなどで特徴づけられた。 Canada, British Columbia, Clearwater River Drainage: near headwaters of Grouse Creek (新種) Cliostomum spribillei Goward & Tønsberg 語源…Toby Spribille氏に献名 【よく似た種との区別】 Cliostomum leprosum 針葉樹に発生する 痂状地衣である 地衣体が厚い 粒状の粉芽を形成する 地衣成分として子器にウスニン酸を含む 本種と異なり山地ではなくほぼ海抜ゼロ地点に分布する 本種と異なり地衣体が黄色ではなくしばしば類白色で時に淡黄緑色または淡緑色、乾燥すると類白色 本種と異なり地衣成分として地衣体にウスニン酸ではなくアトラノリンおよびカペラート酸を含む Cliostomum flavidulum 痂状地衣である 地衣体が厚い 粉芽を形成する 本種と異なり主に低標高域に分布する 本種と異なり針葉樹ではなくハンノキ属植物などに発生する 本種と異なり地衣体が黄色ではなく淡硫黄色、淡緑色、黄緑色で乾燥すると藁色 本種と異なり地衣成分としてウスニン酸ではなくアトラノリンおよびフマルプロトセトラル酸を含む Cliostomum coppinsii 地衣成分として地衣体にウスニン酸を含む 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンおよびスチクチン酸を含む Cliostomum corrugatum 地衣成分として子器の縁部にウスニン酸を含む 本種と異なり地衣体にウスニン酸を含まない Cliostomum nabimicum 地衣成分として地衣成分としてウスニン酸のみを含む 本種と異なり米国およびカナダではなく西アフリカに分布する 本種と異なり山地の針葉樹林ではなく砂漠に分布する 本種と異なり樹皮ではなく岩石に発生する 本種と異なり子器が埋生する