2022年1月20日 (仮訳)瘤状の子実層面を有する新属新種Crepatura ellipsospora Ma, X. & Zhao, C-L. 2019. Crepatura ellipsospora gen. et sp. nov. in Phanerochaetaceae (Polyporales, Basidiomycota) bearing a tuberculate hymenial surface. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs11557-019-01488-0 [Accessed January 20, 2022] 【R3-09165】2022/1/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国雲南省においてコナラ属樹木の落枝に生じた菌を検討し、新属新種Crepatura ellipsosporaとして記載した。 本種は子実体が一年生で背着生、子実層面が平滑~不規則な瘤状、担子胞子が無色楕円形平滑で、1菌糸型で生殖菌糸が厚壁であることなどで特徴づけられた。 本種は系統的にはPirex concentricusに近縁であり、独自の単系統群を形成した。 中国雲南省昆明市西山区海口森林公園 (新種) Crepatura ellipsospora C.L. Zhao 語源…(属名)亀裂(子実層面の性状から)/(種小名)楕円形の胞子の(担子胞子の形状から) 【よく似た種との区別】 Pirex concentricus 子実体が背着生 担子胞子が無色 担子胞子が楕円形 担子胞子表面が平滑 菌糸構成が1菌糸型 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じDonkiaクレードに含まれる) 本種と異なり子実体がクロムイエローである 本種と異なり子実層面が平滑~瘤状ではなく針状 本種と異なり肉が暗褐色 本種と異なり子実体形成菌糸層が褐色 本種と異なり子実体組織がKOHで帯赤色に呈色する 本種と異なり担子胞子が厚壁ではなく薄壁 ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Hypochnicium spp. 子実体が背着生 子実層面が平滑~瘤状 担子胞子が厚壁 菌糸構成が1菌糸型 本種と異なりシワタケ科に含まれる 本種と異なり担子器が2胞子性ではなく4胞子性 本種と異なり担子胞子がシアノフィリックである 本種と異なり生殖菌糸に単純隔壁とクランプの両方を有するのではなくクランプのみを有する Phlebiporia spp. 生殖菌糸に単純隔壁とクランプの両方を有する 本種と異なり子実層面が平滑~瘤状ではなく管孔状 本種と異なり子実体組織がKOHで帯褐色になる 本種と異なり生殖菌糸がデキストリノイド 本種と異なり子実体形成菌糸層に薄壁の準結合菌糸を含む