(仮訳)インドで水牛から分離された、結節状の胞子嚢柄を持つ嫌気性腸内生息菌の新種Cyllamyces icaris
Sridhar, M., Kumar, D. & Anandan, S., 2014, Cyllamyces icaris sp. nov., a new anaerobic gut fungus with nodular sporangiophores isolated from Indian water buffalo (Bubalus bubalis). The International Journal of Current Research and Academic Review. Available at: http://www.ijcrar.com/vol-5/Manpal Sridhar, et al.pdf [Accessed April 13, 2014].
【R3-00603】2014/04/13投稿

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3行まとめ

インドで水牛の糞から分離された嫌気性菌を、Cyllamyces icarisとして新種記載した。
本種のITS領域のモチーフ配列は独特で、Cyllamyces aberensisに類似しており、Carcomyces属菌のそれとは明瞭に区別された。
本種は仮根を持つ菌と持たない菌(Caecomyces属菌)の中間的位置にあたると考えられた。
Veterinary College Farm, Chennai

(新種)

Cyllamyces icaris Sridhar, Kumar et Anandan
語源…インド農業研究委員会 (ICAR, Indian Council of Agricultural Research) の
※2014年4月14日現在、MycoBank/Species fungorumには登録されていない。

【よく似た種との区別】
Cyllamyces aberensis
遊走子嚢柄が短い
遊走子嚢柄が結節状
遊走子嚢柄が分枝する
遊走子嚢が卵形
遊走子の鞭毛が1本
ITS1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり基質の繊維を破壊して分解する性質を持たない
本種より遊走子嚢柄あたりの遊走子嚢の数が多く、1-3個ではなくそれ以上
本種と異なり多心性でない
本種より遊走子嚢のサイズが小さい
本種と異なり顕著な仮根を欠く
本種と異なり複数の塊茎状の付着器を欠く
本種より塊茎状の付着器のサイズがずっと小さい
本種と異なり生長パターンが”fastidious”でない
ITS1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Caecomyces sympodialis
基質の繊維を破壊して分解する性質を持つ
ITS1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり仮根を欠く
本種と異なり塊茎状の付着器から伸びる柄が仮根あるいは遊走子嚢柄になるのではなく、常に遊走子嚢柄になる
本種と異なり塊茎状の付着器から伸びる遊走子嚢柄から形成される遊走子嚢がシンポジオ状ではなく末端生である
本種と異なりキシランおよび稲藁を資化できない
ITS1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Caecomyces equi
基質の繊維を破壊して分解する性質を持つ
本種と異なり仮根を欠く
Caecomyces communis
基質の繊維を破壊して分解する性質を持つ
ITS1に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり仮根を欠く
ITS1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される