2023年3月25日 (仮訳)ポーランドのビャウォヴィエジャ原生林に生息する巨大なフウリンタケ型の新属新種、Cyphelloporia bialoviesensis Karasiński, D. et al., 2023. Cyphelloporia bialoviesensis (Fungi, Agaricales)-a new genus and species for a giant cyphelloid fungus from Białowieża virgin forest in Poland. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.589.2.3 [Accessed March 24, 2023] 【R3-10450】2023/3/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ポーランドのビャウォヴィエジャ原生林で採集された菌を検討し、新属新種Cyphelloporia bialoviesensisとして記載した。 本種はドイツトウヒの腐朽幹に数千個の子実体を密生し、子実体形成菌糸層が発達し、子実体が大型で管状の托を有することなどで特徴づけられた。 本種はRectipilus属およびHenningsomyces属と共通の形質を有するが形態的・系統的に異なっていた。 Poland, Podlasie Province, the Białowieża National Park, in mixed natural forest of primeval origin, forest section 345A (新種) Cyphelloporia bialoviesensis Karasiński, Holec & Dvořák 語源…(属名)Cyphella属+Poria属(多孔菌に似た背着生の子実体を形成することから)/(種小名)ビャウォヴィエジャ産の 【よく似た種との区別】 Rectipilus fasciculatus(シロヒメツツタケ) ヨーロッパに分布する 托が密集する 托が管状 子実体形成菌糸層を有することがある 本種と異なりポーランドではなくフランスなどに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種より托が短い 本種と異なり子実体形成菌糸層が不明瞭またはそれを欠く 本種より担子胞子が僅かに長い Rectipilus natalensis 子実体形成菌糸層を有することがある ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりポーランドではなく南アフリカなどに分布する 本種より托が短い 本種と異なり子実体形成菌糸層が痕跡的またはそれを欠く 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種と異なり托の口部の菌糸が屈曲性 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Rectipilus confertus 子実体形成菌糸層が顕著である 本種と異なりポーランドではなく米国などに分布する 本種より托が短い 本種と異なり担子胞子が卵形~楕円形 本種より担子胞子が長い 本種と異なり托の口部の菌糸が厚壁 Rectipilus stromatoides 子実体形成菌糸層様の構造を有する 本種と異なりポーランドではなくブラジルなどに分布する 本種より托が短い 本種より担子胞子が長い 本種と異なり担子胞子が広楕円形 本種と異なりシスチジオールを欠くのではなく有する 本種と異なり”external hyphae”が曲がりくねるか螺旋状に屈曲する Henningsomyces subiculatus 子実体がゼラチン質である 子実体形成菌糸層を有する 本種と異なりポーランドではなく中国などに分布する 本種より托が短い 本種と異なり托が傷つくか乾燥すると帯桃黄褐色となる 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が類球形 本種と異なり”external hyphae”が円筒形で非分枝ではなく盛んに分枝し先端が細まる 本種と異なり樹枝状糸状体様の構造を托口部に有する