(仮訳)枯死した木生シダの幹に生じた新種、Cystolepiota oliveirae
Paraíso, M. et al., 2016. Cystolepiota oliveirae sp. nov., récoltée au Portugal sur tronc de fougère arborescente morte. Mycologia Montenegrina. Available at: http://www.sbco.fr/pdf/MycolMontenXIX.pdf [Accessed February 9, 2018].
【R3-04838】2018/2/10投稿

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3行まとめ

ポルトガルにおいて木生シダの幹に生じた菌を検討し、Cystolepiota oliveiraeとして新種記載した。
本種はC. petasiformisに系統的に近縁であり、担子胞子が非常に緩やかにデキストリノイド性を示す点などが共通していた。
本種が生じたDicksonia antarcticaはオーストラリアにおける普通種であり、本種は移入種と考えられた。
Fundação Mata do Buçaco, Luso, Portugal

(新種)

Cystolepiota oliveirae P. Roux, Paraíso, Maurice, Normand & Fouchier
語源…生物学者のSofia Oliveira氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Cystolepiota petasiformis
担子胞子に装飾を有する
担子胞子が非常に遅くデキストリノイド性を示す
シスチジアを欠く
傘表皮の細胞が球形でない
菌糸にクランプを欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より襞の数が多い
本種より襞の間隔が密
本種と異なり子実体に不快臭がある
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり襞実質が非デキストリノイド
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cystolepiota cinereofusca
本種と異なり傘が淡灰色で中央部が暗褐色
本種と異なり柄が褐変しない
本種と異なり肉が褐変しない
Cystolepiota luteohemisphaerica
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘が黄色
本種と異なり傘が半球形
本種より担子胞子のサイズがずっと小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cystolepiota ompnera
本種より子実体のサイズがずっと大きい
本種より傘のサイズが大きい
本種より柄のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが小さい
Cystolepiota pumanquensis
本種と異なり傘がワイン色で中央部が暗い帯桃褐色
本種より担子胞子のサイズが小さい
Cystolepiota seminuda(ヒメコナカラカサタケ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり柄が淡紫色、淡桃色
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される