2017年2月24日 (仮訳)中国北部においてUlmus pumilaに発生したCytospora属菌 Yang, Q. et al., 2015. Cytospora from Ulmus pumila in Northern China. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-015-1096-1 [Accessed February 24, 2017]. 【R3-03784】2017/02/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国北部においてUlmus pumilaの罹病枝に発生したCytospora属菌の形態学的検討および分子系統解析を実施した。 そのうち陝西省、吉林省で採集されたC. pruinopsisを新種記載した。 その他にC. chrysosperma、C. carbonacea、およびC. ribisの3種を掲載した。 中国陝西省楡林市楡陽区 (新種) Cytospora pruinopsis C.M. Tian & X.L. Fan 語源…Cytospora pruinosa類似の 【よく似た種との区別】 Cytospora pruinosa 中国に分布する 分生子果中央部に孔口を有する 分生子果が単室である act1+ITS+nrLSU+tefA+tubBおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりUlmus pumilaではなくSyzygium aromaticumなどを宿主とする 本種と異なり孔口周囲に翼状の外子座を有するという特徴を欠く 本種より分生子のサイズが大きい act1+ITS+nrLSU+tefA+tubBおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cytospora elaeagni 中国に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりドイツ、北米などにおける分布が知られている 本種と異なりUlmus pumilaではなく Elaeagnus angustifoliaなどを宿主とする 本種と異なり分生子果の孔口が単一ではなく複数 本種より分生子柄の平均長が長い 本種より分生子の平均サイズが小さい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Cytospora chrysosperma (Pers.) Fr. ※中国においてUlmus pumilaに発生した初の例となった。 【よく似た種との区別】 Cytospora sacculus 中国に分布する 同じニレ属植物を宿主とする 宿主に潰瘍病を引き起こす病原菌である act1+ITS+nrLSU+tefA+tubBおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と分生子果内部の構造が異なる act1+ITS+nrLSU+tefA+tubBおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cytospora kantschavelii ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Cytospora carbonacea Fr. ※Ulmus pumilaを本種の新宿主として報告した。 【よく似た種との区別】 Cytospora elaeagni 中国に分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cytospora ribis 中国に分布する 同じUlmus pumilaを宿主とする 宿主に潰瘍病を引き起こす病原菌である act1+ITS+nrLSU+tefA+tubBおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 act1+ITS+nrLSU+tefA+tubBおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Cytospora ribis Ehrenb. ※Ulmus pumilaを本種の新宿主として報告した。 【よく似た種との区別】 Cytospora carbonacea 中国に分布する 同じUlmus pumilaを宿主とする 宿主に潰瘍病を引き起こす病原菌である act1+ITS+nrLSU+tefA+tubBおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 act1+ITS+nrLSU+tefA+tubBおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される