(仮訳)中国産のPicea crassifoliaに潰瘍病を引き起こす新種Cytospora piceae
Pan, M. et al., 2018. Cytospora piceae sp. nov. associated with canker disease of Picea crassifolia in China. Phytotaxa. Avaialble at: https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.383.2.4 [Accessed December 20, 2018] 【R3-05780】2018/12/20投稿

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3行まとめ

中国、新疆ウイグル自治区においてPicea crassifoliaに発生した病原菌の一種を検討し、Cytospora piceaeとして新種記載した。
本種は分生子殻に孔口を有し、分生子が無色ソーセージ形単細胞であることなどで特徴づけられた。
本種はITS+nrLSU+ACT+RPB2+TEF1-αに基づく分子系統解析でも独自の系統を形成した。
中国新疆ウイグル自治区博爾塔拉蒙古自治州

(新種)

Cytospora piceae Fan
語源…トウヒ属の
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【よく似た種との区別】
Cytospora friesii
同じマツ科植物を宿主とする
宿主に病害を引き起こす
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくスイス、ドイツなどに分布する
本種と異なりPicea crassifoliaではなくAbies albaなどを宿主とする
本種より分生子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Cytospora mougeotii
同じトウヒ属植物を宿主とする
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくノルウェーなどに分布する
本種と異なりPicea crassifoliaではなくP. abiesなどを宿主とする
本種より分生子の幅が狭い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される