2018年1月12日 (仮訳)新種Dendryphiella fasciculataおよびその他のDendryphiella属菌について Liu, N-G. et al., 2017. Dendryphiella fasciculata sp. nov. and notes on other Dendryphiella species. Mycosphere. Available at: http://www.mycosphere.org/pdf/MYCOSPHERE_8_9_12.pdf [Accessed December 9, 2017]. 【R3-04752】2018/1/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイ、チエンマイ県において材に発生したアナモルフ菌を検討し、Dendryphiella fasciculataとして新種記載した。 本種は分生子柄が束状でポリトレト型、分生子形成細胞が末端生および節間生で、分生子が淡褐色から褐色~暗褐色になる楕円形~紡錘形で3隔壁を有し、表面が疣状であることなどで特徴づけられた。 Dendryphiella属菌の現在受け入れられている種および除外種の全てについて解説し、本属の検索表を掲載した。 Thailand, Chiang Mai Province (新種) Dendryphiella fasciculata N.G. Liu, Z.Y. Liu & K.D. Hyde 語源…束状の(分生子柄の様子から) 【よく似た種との区別】 Dendryphiella aspera 分生子柄が束状 本種と異なりタイではなくブラジルなどに分布する 本種と異なり分生子柄が常に束状になるのではなくほとんどの場合単生するが時に束をなす Dendryphiella broussonetiae 分生子柄が束状 本種より分生子柄が長い 本種と異なり分生子が褐色ではなく帯オリーブ色 本種と異なり分生子の隔壁数が幼時0、成熟時3ではなく(0-)1(-3) Dendryphiella lycopersicifolia 分生子柄が束状 本種より分生子柄のサイズが大きい 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子が褐色ではなく帯オリーブ色 本種と異なり分生子の隔壁数が幼時0、成熟時3ではなく0-1-3 Dendryphiella vinosa 分生子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子柄が束状ではなく単生する 本種と異なり分生子鎖が分枝しないのではなく分枝することもある 本種と異なり分生子が褐色ではなく淡褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Dendryphiella paravinosa 分生子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり材ではなく葉に生息する 本種と異なり分生子柄が束状ではなく単生する 本種と異なり分生子の隔壁数が幼時0、成熟時3ではなく(1-)3 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される