(仮訳)新種Peziza dissingiiの記載
Van Vooren, N. & Moyne, G.., 2011. Description de Peziza dissingii sp. nov. (Ascomycota, Pezizales). Ascomycete.org. Available at: http://www.ascofrance.com/uploads/forum_file/AscomyceteOrg-02-04-19-22-0001.pdf [Accessed December 17, 2014].
【R3-01380】2014/12/17投稿

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3行まとめ

フランスでトウヒ属樹木の材片に発生したPeziza acroornata類似菌を検討し、P. dissingiiとして新種記載した。
本種は春に発生し、子嚢盤が深い杯形で、子嚢胞子が楕円形~長楕円形で表面が僅かに疣状に見える点などで特徴づけられた。
本種は顕微鏡的形質ではほとんどP. acroornataと区別できないが、肉眼的には大きく異なっていた。
forêt du Fontany, Méribel-Les Allues, département de la Savoie, près de l’altiport

(新種)

Peziza dissingii Van Vooren & Moyne
語源…菌学者のHenry Dissingに献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Peziza acroornata
顕微鏡的形質が区別できないほど類似している
本種と異なり子実体が春ではなく夏に発生する
本種より子実体のサイズが小さい
本種と異なり子実体が深い杯形ではなく幼時もほとんど杯形にならない
本種と異なり子実層面が時にオリーブ色を帯びる淡褐色ではなく黄金褐色~チョコレート褐色
本種と異なり子実層面に光沢がある
本種と異なり子実体外面が淡色ではなく暗色
本種と異なり子嚢胞子の表面が粗面に見えるのではなく平滑
本種より側糸の頂部が膨らむ
本種と異なり側糸が直線状ではなく屈曲する
本種より外皮層から突出する細胞が顕著
Peziza badioides
子実体が深い杯形
本種と異なり子実体がオリーブ色を帯びる褐色
本種より子嚢胞子のサイズが僅かに小さい
本種より子嚢胞子の表面が疣状
本種と異なり子嚢胞子に油滴(2つ)を含む
本種より子嚢胞子の”polar cap”が厚い
Peziza coquandii
肉眼的形態が一部類似している
本種と異なり子嚢胞子表面が疣状
本種と異なり子嚢胞子に”polar cap”を欠く
本種と異なり側糸が帯黄色~黄褐色ではなく無色
本種と異なり側糸がいくぶん多く分枝する