2020年5月12日 (仮訳)中国において新種Cytospora haidianensisにより引き起こされたEuonymus alatusの立ち枯れ病 Zhou, X. et al., 2020. Dieback of Euonymus alatus (Celastraceae) Caused by Cytospora haidianensis sp. nov. in China. Forests. Available at: https://www.mdpi.com/1999-4907/11/5/524 [Accessed May 12, 2020] 【R3-07310】2020/5/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国北京市においてEuonymus alatusに発生した立ち枯れ病を検討し、分離された菌を新種Cytospora haidianensisとして記載した。 接種試験により本新種が枯死の原因菌であることを確かめ、至適温度およびpH、炭素源の利用性なども調査した。 本新種は同属の同じくニシキギ属植物を宿主とする種や類縁種とは分生子殻の孔口や小室、分生子柄のサイズなどが異なっていた。 中国北京市海淀区大学路 (新種) Cytospora haidianensis X. Zhou & X.L. Fan 語源…海淀産の 【よく似た種との区別】 Cytospora euonymicola 中国に分布する 同じニシキギ属植物を宿主とする 宿主の枝に発生する ACT+ITS+RPB2+TEF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりEuonymus alatusではなくE. kiautschovicusなどを宿主とする 本種より”ectostromatic disc”の直径が小さい 本種より分生子殻の孔口の直径が小さい 本種より分生子殻の小室の直径が大きい 本種より分生子柄のサイズが大きい 本種より分生子のサイズが小さい ACT+ITS+RPB2+TEF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cytospora gigalocus 中国に分布する ACT+ITS+RPB2+TEF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニシキギ属ではなくクルミ属植物などを宿主とする 本種より”ectostromatic disc”の最大直径が僅かに大きい 本種より分生子殻の孔口の直径が小さい 本種より分生子殻の小室の直径が大きい 本種より分生子柄が長い 本種より分生子のサイズが小さい ACT+ITS+RPB2+TEF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cytospora euonymina 中国に分布する 同じニシキギ属植物を宿主とする 宿主の枝に発生する ACT+ITS+RPB2+TEF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりEuonymus alatusではなくE. kiautschovicusなどを宿主とする 本種より”ectostromatic disc”の直径が小さい 本種より分生子のサイズが僅かに大きい ACT+ITS+RPB2+TEF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cytospora coryli 中国に分布する 宿主の枝に発生する 宿主に対する病原性を有する ACT+ITS+RPB2+TEF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりニシキギ属ではなくハシバミ属植物などを宿主とする 本種より”ectostromatic disc”の直径が小さい 本種より分生子殻の小室のサイズが大きい 本種より分生子柄のサイズが大きい 本種より分生子のサイズが大きい 本種と培養性状が異なる ACT+ITS+RPB2+TEF1-α+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される