(仮訳)チェコ新産種、Xerocomus chrysonemus
Janda, V., Kříž, M. & Rejsek, J., 2013. First records of Xerocomus chrysonemus (Boletaceae) in the Czech Republic. Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cmo/CM65202.pdf [Accessed December 25, 2016].
【R3-03599】2016/12/25投稿

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3行まとめ

チェコの異なる5ヶ所で採集されたXerocomus chrysonemusをチェコ新産種として報告した。
本種はコナラ属など広葉樹の樹下に発生し、傘がオリーブ黄色~黄褐色で、柄の基部に黄金色の菌糸体を伴い、肉に青変性を欠くことなどで特徴づけられた。
本種と同じX. subtomentosus種複合体に含まれる3種との識別形質を挙げた。

(チェコ新産種)

Xerocomus chrysonemus A.E. Hills & A.F.S. Taylor
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Xerocomus ferrugineus
同じXerocomus subtomentosus種複合体に含まれる
形態的に類似している(混同のおそれがある)
本種と異なりトウヒ属、カバノキ属、ブナ属、ヤナギ属植物などと関係を持つ
本種と異なり肉がごく淡い類白色~淡レモン色(傘)あるいは明黄色(柄下部1/3)ではなく類白色~淡クリーム色
本種と異なり肉の管孔上部に幼時褐色の細い線を生じる
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり管孔実質がイグチ型とヒダハタケ型の遷移型と解釈されうる独特の形態ではなく真のヒダハタケ型
Xerocomus subtomentosus
同じXerocomus subtomentosus種複合体に含まれる
形態的に類似している(混同のおそれがある)
本種と異なり管孔に青変性を有する
本種と異なり柄の基部の菌糸体が黄金色ではなく類白色
本種と異なり柄の下部の肉が黄色ではなく帯桃褐色
本種と異なり柄の頂部に青変性がある
本種と異なり傘肉に青変性がある
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり管孔実質がイグチ型とヒダハタケ型の遷移型と解釈されうる独特の形態ではなく真のヒダハタケ型
Xerocomus subtomentosus var. luteolus
同じXerocomus subtomentosus種複合体に含まれる
形態的に類似している(混同のおそれがある)
Xerocomus silwoodensis
同じXerocomus subtomentosus種複合体に含まれる
形態的に類似している(混同のおそれがある)
本種と異なりヤマナラシ属植物と関係を持つ
本種と異なり傘が赤褐色を帯びる傾向がある
本種と異なり柄の基部が基質内部にしばしば深く根状に伸びる
Boletus moravicus
形態的に類似している(幼時混同のおそれがある)
本種と異なり管孔が明るい黄色でまもなく緑色を帯びるのではなく淡クリーム色~微かに帯黄色
本種と異なり孔口が明黄色、黄金色、琥珀黄色ではなく淡クリーム色~微かに帯黄色
本種と異なり肉が主に類白色で基部が褐色を帯びる
本種と異なり子実体のほぼ全てに典型的には強い不快臭がある