(仮訳)スロバキア新産種、Flammulina ononidis
Ripková, S., Adamčík, S. & Kučera, V., 2008. Flammulina ononidis – a new species for Slovakia. Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cm/CM60206.pdf [Accessed November 25, 2016].
【R3-03509】2016/11/25投稿

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3行まとめ

スロバキア新産種としてOnonis属植物と関係を持つFlammulina ononidisを報告した。
本種は形態的には他のエノキタケ属菌と類似しており、フィールドにおける同定にはOnonis spinosaの根に発生するという特徴が唯一有用であった。
傘表皮の構造が類似している同属他種との識別には担子胞子のサイズおよび形状が有用であった。

(スロバキア新産種)

Flammulina ononidis Arnolds
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【よく似た種との区別】
Flammulina velutipes var. lupinicola
同じマメ科植物を宿主とする
担子胞子のサイズが類似している
交配可能である(先行研究)
本種と異なり中欧、東欧などではなく米国カリフォルニア州などに分布する
本種と異なり海岸砂丘などに発生する
本種と異なりOnonis属植物ではなくLupinus arboreusを宿主とする
本種とITS領域の塩基配列が異なる(先行研究)
Flammulina cephalariae
担子胞子のQ値の範囲が重なる
本種と異なり中欧、東欧などではなくスペインに分布する
本種と異なりOnonis属植物ではなくCephalaria leucanthaを宿主とする
本種より担子胞子のサイズが顕著に大きい
Flammulina velutipes(エノキタケ)
担子胞子のQ値の範囲が重なる
傘表皮の構造が類似している
本種より担子胞子のサイズが小さい
Flammulina elastica
傘表皮の構造が類似している
本種より担子胞子の幅が狭い
本種より担子胞子のQ値が大きい