2018年2月14日 (仮訳)インド産イッポンシメジ属Pouzarella亜属の4新種 Anil Raj, KN. & Manimoan, P. 2017. Four new species of Entoloma subgenus Pouzarella from India. Phytotaxa. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Patinjareveettil_Manimohan2/publication/317062731_Four_new_species_of_Entoloma_subgenus_Pouzarella_from_India/links/59242195aca27295a8af2bf5/Four-new-species-of-Entoloma-subgenus-Pouzarella-from-India.pdf [Accessed February 14, 2018]. 【R3-04852】2018/2/14投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インド、ケララ州からEntoloma wayanadense、E. peechiense、E. silvanum、およびE. tropicumの4新種を記載した。 これらの種はいずれもPouzarella亜属に含まれ、本報告によりインド産の本亜属の既知種数は8となった。 各種についてITSおよびnrLSUの塩基配列を決定し、類似する配列が登録されていないことを確認した。 India, Kerala State, Wayanad District, Tirunelli Forest (新種) Entoloma wayanadense K.N.A. Raj & Manim. 語源…Wayanad産の 【よく似た種との区別】 Entoloma strigosissimum 傘が円錐状凸形 傘表面が密に毛に覆われる 柄表面が密に毛に覆われる 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子の形状が類似している 傘表皮の細胞構造が同一 本種と異なりインド(熱帯域)ではなく北米、ヨーロッパなど(温帯域)に分布する 本種と異なり襞の縁部に稔性を有するのではなく不稔 本種とITS領域の塩基配列が異なる Entoloma horridum 傘表面に長い剛毛状の毛を有する 襞が陥入する 縁シスチジアを欠く 本種と異なりインドではなくパプアニューギニアなどに分布する 本種と異なり子実体が暗褐色 本種と異なり傘が扁平凸形またはやや窪む 本種より担子胞子のサイズが小さい India, Kerala State, Thrissur District, Peechi Forest (新種) Entoloma peechiense K.N.A. Raj & Manim. 語源…Peechi産の 【よく似た種との区別】 Entoloma sepiaceobasale 傘のサイズが類似している 傘が黄金褐色 襞が陥入する 襞の縁部が長縁毛状 担子胞子のサイズが類似している 縁シスチジアを有する 傘表皮が毛状被 傘表皮の菌糸に褐色結晶を伴う 傘表皮の菌糸が厚壁 柄表皮の菌糸に淡褐色結晶を伴う 柄表皮の菌糸が僅かに厚壁 本種と異なりインドではなくアルゼンチンなどに分布する 本種と異なり傘が微かに橙色を帯びる 本種と異なり傘が凸形または円錐状凸形ではなく凸形~扁平 本種と異なり傘表面全体が鱗片に覆われるのではなくビロード状~毛状 本種と異なり傘縁部が条線状~溝線状 本種と異なり襞が帯桃白色でのちに帯灰赤色または帯褐橙色になるのではなく淡灰褐色 本種と異なり襞が便腹形 本種より柄が比較的長い 本種と異なり柄が帯褐橙色または淡褐色ではなく上半分が黄金褐色で下半分が青黒色 本種と異なり柄表面全体が圧着する~僅かに屈曲する鱗片に覆われるのではなく毛状~羊毛状 本種より縁シスチジアのサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが様々な形状を取るのではなく棍棒形~小嚢形 Entoloma pulvereum 傘が円錐状凸形 傘表面全体が直立する鱗片に覆われる 縁シスチジア表面に結晶を伴う 柄表皮が崩れた平行菌糸被 柄表皮の菌糸表面に結晶を伴う 本種と異なりインドではなくイギリスおよびオランダに分布する 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり傘が帯黄褐色または褐色ではなく黄褐色または赤褐色 本種と異なり襞が帯桃白色でのちに帯灰赤色または帯褐橙色になるのではなく暗い帯灰桃色 本種と異なり襞が湾生または陥入ではなく直生または陥入で垂生する小歯を有する 本種と異なり襞が”transvenose”および脈間襞を有する 本種と異なり柄表面が圧着する~僅かに屈曲する鱗片に覆われるのではなく上半分が小鱗片状、下半分が繊維状~条線状 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より縁シスチジアのサイズが小さい 本種と異なり傘表皮が毛状被ではなく平行菌糸被と毛状被の遷移型 本種より柄表皮の末端要素のサイズが大きい Entoloma farinosum 子実体のサイズがやや類似している 傘表面が小鱗片に覆われる 柄表面が小鱗片に覆われる 担子胞子のサイズがやや類似している 担子胞子の形状がやや類似している 本種と異なりインドではなくオーストラリアなどに分布する 本種と傘の色が異なる 本種と傘の形状が異なる 本種と襞の付着の仕方が異なる 本種と縁シスチジアのサイズが異なる 本種と縁シスチジアの形状が異なる 本種と異なり傘シスチジアを有する India, Kerala State, Thrissur District, Peechi Forest (新種) Entoloma silvanum K.N.A. Raj & Manim. 語源…森の 【よく似た種との区別】 Entoloma testaceostrigosum インドに分布する 傘が凸形 傘表面が毛状 担子胞子のサイズがやや類似している 担子胞子が七角形~九角形 側シスチジアを欠く 縁シスチジアを欠く 傘表皮が毛状被 柄表皮が緩い毛状被 柄表皮の菌糸表面に帯黄褐色の結晶を伴う 柄表皮の菌糸が厚壁 本種と異なり子実体が濃橙色~淡い帯褐色 本種と異なり傘が凸形~円錐状鐘形で中央部が小さく窪むのではなく典型的には凸形で中央部が窪む 本種より襞の幅が狭い 本種と異なり襞が陥入し垂生する小歯を有するのではなく湾生する 本種と異なり襞の間隔が密ではなくやや密 本種と異なり柄の基部が先細りになるのではなく頂部が先細りになる 本種と異なり柄が中空ではなく中実 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい Entoloma lomapadum インドに分布する 傘が帯褐ベージュ色または暗褐色 傘が円錐状凸形 柄の基部が剛毛状の菌糸体に覆われる 担子胞子のサイズがやや類似している 担子胞子が異径で8-9の小面を有する楕円形 本種と異なり子実下層が発達した細胞状 本種より傘のサイズが大きい 本種と異なり襞が陥入し垂生する小歯を有するのではなく直生する 本種より柄が長い 本種と異なり柄頂部の表面が粉状 本種と異なり子実体に顕著な不快臭を有する 本種と異なり縁シスチジアを有する 本種と異なり柄シスチジアを有する Entoloma lasium 子実体のサイズが類似している 子実体の色が類似している 傘表面が短い剛毛に覆われる 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子の形状が類似している 縁シスチジアを欠く 本種と異なりインドではなくスリランカなどに分布する 本種と異なり傘が窪む 本種と異なり襞が陥入し垂生する小歯を有するのではなく湾生~直生する 本種と異なり子実下層が良好に発達する 本種と異なり柄シスチジアを有する Entoloma furfuraceum 傘のサイズが類似している 傘の形状が類似している nrLSUの塩基配列が類似している 本種と傘の色が異なる 本種と柄の長さが異なる 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアを有する 本種とnrLSUの塩基配列が異なる India, Kerala State, Wayanad District, Tirunelli Forest (新種) Entoloma tropicum K.N.A. Raj & Manim. 語源…熱帯の 【よく似た種との区別】 Entoloma violaceovillosum インドに分布する 傘が扁平凸形 傘表皮の型が類似している 傘表皮の細胞に褐色色素を含む 柄表皮の形態がやや類似している 縁シスチジアを有する 本種と異なり担子胞子のサイズが大きい 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり子実体が紫褐色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり襞縁部全体が不稔なのではなく異型 本種より縁シスチジアのサイズが小さい 本種と異なり縁シスチジアが様々な形状を取るのではなく棍棒形または紡錘状 本種と異なり縁シスチジア表面に結晶を伴わない 本種と異なり縁シスチジアが薄壁 本種とnrLSUの塩基配列が異なる