2016年6月9日 (仮訳)カメルーンにおいてアブラヤシに根腐病 (BSR) を引き起こす新種、Ganoderma ryvardense Kinge, TR. & Mih, AM., 2011. Ganoderma ryvardense sp. nov. associated with basal stem rot (BSR) disease of oil palm inCameroon. Mycosphere. Available at: http://www.mycosphere.org/pdfs/MC2_2_No8.pdf [Accessed June 9, 2016]. 【R3-03001】2016/06/09投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ カメルーンのリトラル州および南西州においてアブラヤシに根腐病を引き起こした菌を検討し、Ganoderma ryvardenseとして新種記載した。 本種は肉の層が管孔の層の3倍幅広く、担子胞子が楕円形で頂部が僅かに截断状、基部が截断状であることなどで特徴づけられた。 分子系統解析では本種はG. steyaertanumと近縁であったが、形態的に異なっていた。 Lobe Estate, South West Region, Cameroon (新種) Ganoderma ryvardense R.K. Tonjock & A.M. Mih 語源…菌学者のLief Ryvarden氏に献名 【よく似た種との区別】 Ganoderma steyaertanum 孔口の直径の範囲が重なる 孔壁の幅の範囲が重なる 担子胞子のサイズの範囲が重なる ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる) 本種と異なりカメルーンではなくオーストラリアなどに分布する 本種と異なりアブラヤシではなくアカシア属植物などを宿主とする 本種と異なり1 mmあたりの孔口の数が2-4ではなく3-5 本種と異なり担子胞子が楕円形で頂部が僅かに截断状なのではなく卵形~楕円形で截断状 本種と異なり担子胞子表面が小刺状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Ganoderma boninense(シママンネンタケ) 孔口の直径の範囲が重なる 孔壁の幅の範囲が重なる 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子の形状が類似している 傘表皮の末端細胞が棍棒形 本種と担子胞子のサイズが僅かに異なる 本種と異なり担子胞子が頂部および側面が截断状の楕円形ではない Ganoderma hildebrandii 担子胞子が楕円形で頂部が僅かに截断状 本種と肉眼的形態が異なる 本種と担子胞子のサイズが異なる 本種と異なり担子胞子が滴形 本種と傘表皮の形態が異なる