2016年12月30日 (仮訳)ブラジル・パラナ州、サンカミロ州立公園産の腹菌型スッポンタケ亜綱 Alves, CR. & Cortez, VG., 2016. Gasteroid Phallomycetidae (Basidiomycota) from the Parque Estadual São Camilo, Paraná, Brazil. Iheringia. Série Botânica. Available at: https://www.researchgate.net/profile/Vagner_Cortez/publication/305280802_Gasteroid_Phallomycetidae_Basidiomycota_from_the_Parque_Estadual_Sao_Camilo_Parana_Brazil/links/57869a7608aec5c2e4e2f2b6.pdf [Accessed December 30, 2016]. 【R3-03614】2016/12/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル、パラナ州のサンカミロ州立公園において腹菌型スッポンタケ亜綱菌類の調査を実施し、77標本を採集して13種を同定した。 そのうち12種がヒメツチグリ属、1属がキツネノロウソク属であり、Geastrum coronatumなど3種がパラナ州新産種であった。 本公園産のヒメツチグリ属菌類の検索表を掲載した。 (パラナ州新産種) Geastrum coronatum Pers. 【よく似た種との区別】 Geastrum smardae 形態的に類似している(時に混同される) 本種と異なり子実体が時に”pseudofornicate” 本種と異なり菌糸体層に残渣が付着するのではなく平滑 本種と異なり担子胞子にSEM観察下で柱形の装飾を認める Geastrum minimum(スナジヒメツチグリ) 同所的に分布する(ブラジル) 本種より子実体のサイズが小さい 本種より子実体が淡色 (その他掲載種) Geastrum javanicum Lév. ケフクロツチガキ 【よく似た種との区別】 Geastrum fimbriatum(シロツチガキ) 本種と異なり菌糸体層を豊富な残渣が覆う (パラナ州新産種) Geastrum lageniforme Vittad. トガリフクロツチグリ 【よく似た種との区別】 Geastrum triplex(エリマキツチグリ) 同所的に分布する(ブラジル) 内皮が無柄 本種と異なり子実体がクモの巣状でない 本種と異なり子実体が未熟時瓶形をしているという特徴を欠く 本種と異なり菌糸体層が縦方向に裂けるという特徴を欠く Geastrum saccatum(フクロツチガキ) 同所的に分布する(ブラジル) 内皮が無柄 本種と異なり子実体がクモの巣状でない 本種と異なり子実体が未熟時瓶形をしているという特徴を欠く 本種と異なり菌糸体層が縦方向に裂けるという特徴を欠く (その他掲載種) Geastrum lloydianum Rick 【よく似た種との区別】 Geastrum elegans(ヒダフクロツチガキ) 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり孔縁盤の境界が明瞭という特徴を欠く 本種と異なり孔縁盤に溝を有するという特徴を欠く 本種と異なり裂片に吸湿性を欠く Geastrum morganii(モルガンツチガキ) 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり孔縁盤の境界が明瞭という特徴を欠く 本種と異なり孔縁盤に溝を有するという特徴を欠く 本種と異なり裂片に吸湿性を欠く Geastrum setiferum 本種と異なり外皮が弓状 本種と異なり内皮が繊維状(剛毛状) Geastrum hariotti 形態的に類似している(同種とも考えられている) 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より担子胞子の装飾の丈が低い Geastrum pectinatum(コフキクロツチガキ) 同所的に分布する(ブラジル) 内皮が有柄 孔縁盤が溝状 本種と異なり内皮が類白色~帯灰色の微粉に覆われる 本種と異なりアポフィシス表面が平滑ではなく溝状 (その他掲載種) Geastrum minimum Schwein. スナジヒメツチグリ 【よく似た種との区別】 Geastrum coronatum 同所的に分布する(ブラジル) 本種より子実体のサイズが大きい 本種より子実体が濃色 Geastrum quadrifidum(ヒメカンムリツチグリ) 本種と異なり子実体が”fornicate” 本種と異なり裂片の数が9~10ではなく4 Geastrum violaceus 同所的に分布する(ブラジル) 本種と異なり内皮が帯灰褐色ではなく淡紫色~帯赤褐色 本種と異なり内皮が有柄ではなく無柄 (その他掲載種) Geastrum ovalisporum Calonge & Mor. 【よく似た種との区別】 Geastrum rufescens(ヤブレツチグリ) 同所的に分布する(ブラジル) 内皮が有柄 孔縁盤が繊維状 アポフィシスを欠く 裂片が内側に巻く 本種と異なり担子胞子が卵状ではなく球形 本種と異なり偽柔組織状の層が帯灰色および褐色ではなく帯桃色 (その他掲載種) Geastrum pectinatum Pers. コフキクロツチガキ 【よく似た種との区別】 Geastrum schmidelli 本種と異なり内皮が有柄という特徴を欠く 本種と異なりアポフィシスに顕著な溝を有するという特徴を欠く 本種と異なり孔縁盤が尖った円錐形という特徴を欠く Geastrum striatum(コフキスジツチグリ) 本種と異なり内皮が有柄という特徴を欠く 本種と異なりアポフィシスに顕著な溝を有するという特徴を欠く 本種と異なり孔縁盤が尖った円錐形という特徴を欠く Geastrum berkeleyi(イボヒメツチグリ) 本種と異なり内皮が球形でない 本種と異なり内皮表面が密に微粉に覆われるという特徴を欠く Geastrum lloydianum 同所的に分布する(ブラジル) 内皮が有柄 孔縁盤が溝状 本種と異なり内皮が類白色~帯灰色の微粉に覆われるという特徴を欠く 本種と異なりアポフィシス表面が溝状ではなく平滑 (パラナ州新産種) Geastrum rufescens Pers. ヤブレツチグリ 【よく似た種との区別】 Geastrum fimbriatum(シロツチガキ) 本種より子実体のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが大きい Geastrum ovalisporum 同所的に分布する(ブラジル) 内皮が有柄 孔縁盤が繊維状 アポフィシスを欠く 裂片が内側に巻く 本種と異なり担子胞子が球形ではなく卵状 本種と異なり偽柔組織状の層が帯桃色ではなく帯灰色および褐色 (その他掲載種) Geastrum saccatum Fr. フクロツチガキ 【よく似た種との区別】 Geastrum lageniforme(トガリフクロツチグリ) 同所的に分布する(ブラジル) 内皮が無柄 本種と異なり子実体がクモの巣状 本種と異なり子実体が未熟時瓶形をしている 本種と異なり菌糸体層が縦方向に裂ける Geastrum triplex(エリマキツチグリ) 同所的に分布する(ブラジル) 内皮が無柄 菌糸体層が平滑 菌糸体層表面が同質 本種と異なり偽柔組織の層が内皮を襟状に囲む (その他掲載種) Geastrum triplex Jungh. エリマキツチグリ 【よく似た種との区別】 Geastrum lageniforme(トガリフクロツチグリ) 同所的に分布する(ブラジル) 内皮が無柄 本種と異なり子実体がクモの巣状 本種と異なり子実体が未熟時瓶形をしている 本種と異なり菌糸体層が縦方向に裂ける Geastrum saccatum(フクロツチガキ) 同所的に分布する(ブラジル) 内皮が無柄 菌糸体層が平滑 菌糸体層表面が同質 本種と異なり偽柔組織の層が内皮を襟状に囲むという特徴を欠く (その他掲載種) Geastrum violaceus Rick ※論文中ではG. violaceumと表記されている。 【よく似た種との区別】 Geastrum minimum(スナジヒメツチグリ) 同所的に分布する(ブラジル) 本種と異なり内皮が淡紫色~帯赤褐色ではなく帯灰褐色 本種と異なり内皮が無柄ではなく有柄 (その他掲載種) Mutinus argentinus Speg. 【よく似た種との区別】 Mutinus bambusinus(キツネノエフデ) 形態的に類似している(分類学的議論や誤同定の可能性がある) 本種と異なり子実体のうち稔性部位が2/3を占める 本種と異なり子実体頂部の不稔部位表面が疣状 本種と異なり偽柄が類白色 ※この他にヒメツチグリ属の一種を掲載した。