(仮訳)Powelliphanta属およびParyphanta属のカタツムリの殻に発生した絶滅危惧の新属新種、Harorepupu aotearoa
Johnston, PR. et al., 2015. Harorepupu aotearoa (Onygenales) gen. sp. nov.; a threatened fungus from shells of Powelliphanta and Paryphanta snails (Rhytididae). Available at: http://www.imafungus.org/Issue/61/18.pdf [Accessed June 10, 2015].
【R3-01907】2015/06/10投稿

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3行まとめ

ニュージーランドにおいてヌリツヤマイマイ科のカタツムリの殻に発生した菌を検討し、ホネタケ目の新属新種Harorepupu aotearoaとして記載した。
本種は子嚢果が膜状で表面に付属糸を欠き、子嚢胞子の畝が網目をなすことなどで特徴づけられ、系統的には既知のホネタケ目菌のいずれとも遠縁であった。
本種はニュージーランドにおいて、”Trichocomaceae gen. nov.”の名称で「絶滅寸前」とされてきた。
New Zealand, Nelson, Golden Bay, Wainui Falls Tr.

(新種)

Harorepupu aotearoa P.R. Johnst., H.D.T. Nguyen, D.C. Park, & Hirooka
語源…(属名)マオリ語で「カタツムリ (pūpū) の菌 (harore)」/(種小名)マオリ語でニュージーランドを指す”Aotearoa”より
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Nannizziopsiaceae spp.
ITS領域に基づく分子系統解析で姉妹群を形成する
本種と異なり子嚢果に付属糸を有する
本種と異なり子嚢胞子に畝状装飾を欠き平滑
ITSおよびnrSSU+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される