2020年10月13日 (仮訳)キヌアの葉の斑点病に関連する新種Heterosporicola beijingense Brahmanage, RS. et al., 2020. Heterosporicola beijingense sp. nov. (Leptosphaeriaceae, Pleosporales) associated with Chenopodium quinoa leaf spots. Phytopathologia Mediterranea. Available at: https://oajournals.fupress.net/index.php/pm/article/view/11113 [Accessed October 13, 2020] 【R3-07772】2020/10/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国北京市においてキヌアの葉に斑点病を引き起こした病原菌を検討し、Heterosporicola beijingenseとして新種記載した。 本種は鳥の目のような黄褐色~赤褐色の斑点を生じ、分生子果不完全菌で分生子が無色楕円形~長楕円形、無隔壁であった。 本種は同属他種とは葉の病斑の色が異なっていたほか、分生子果、分生子形成細胞、分生子のサイズなどが異なり、大分生子が知られておらず、分子系統解析でも独自の系統を形成した。 中国北京市門頭溝区 (新種) Heterosporicola beijingense Brahmanage & K.D. Hyde 語源…北京産の 【よく似た種との区別】 Heterosporicola chenopodii 同じアカザ属植物を宿主とする 宿主の葉に病斑を生じる 分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる nrLSU+nrSSU+ITS+TEFに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくヨーロッパなどに分布する 本種と異なりChenopodium albumが宿主として知られている 本種と異なり葉の病斑が黄褐色~赤褐色ではなく類白色または淡い帯黄褐色で境界部が狭い帯紫褐色である 本種より分生子果の幅が狭い 本種と異なり大分生子が知られている 本種より小分生子の幅が狭い 本種より分生子果の壁が薄い 本種と異なりPDAおよびOA培地で培養可能である nrLSU+nrSSU+ITS+TEFに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Heterosporicola dimorphospora 同じキヌアを宿主とする 宿主の葉に病斑を生じる 分生子形成細胞のサイズの範囲が重なる nrLSU+nrSSU+ITS+TEFに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく北米および南米に分布する 本種と異なり宿主の茎に病斑を生じることがある 本種と異なり葉の病斑が黄褐色~赤褐色ではなく淡褐色 本種より分生子果の幅が狭い 本種と異なり大分生子が知られている 本種より小分生子のサイズが大きい 本種より分生子果の壁が薄い 本種と異なりPDAおよびOA培地で培養可能である nrLSU+nrSSU+ITS+TEFに基づく分子系統解析で明瞭に区別される