(仮訳)新種Homortomyces tamaricisおよびHomortomyces属とStilbospora属との収斂進化
Wijayawardene, NN. et al., 2014. Homortomyces tamaricis sp. nov. and convergent evolution of Homortomyces and Stilbospora. Phytotaxa. Available at: http://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.176.1.15 [Accessed February 11, 2016].
【R3-02646】2016/02/12投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

イタリア、エミリア=ロマーニャ州においてギョリュウ属植物の枯枝に生じたアナモルフ菌の一種を検討し、Homortomyces tamaricisとして新種記載した。
分子系統解析の結果、Homortomyces属はトゥベウフィア科菌類と系統的に近縁であった一方、形態的に非常に類似するStilbospora属とは異なる系統を形成し、収斂進化が示された。
本属はクロイボタケ綱クレードにおいて独自の系統を形成したが、さらなる検討を要したことから、綱より下位の分類は未確定に留めた。
Italy, Ravenna Province, Cervia

(新種)

Homortomyces tamaricis N.N. Wijayawardene, E. Camporesi & K.D. Hyde
語源…ギョリュウ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Homortomyces combreti
nrLSUおよびnrLSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のサイズが大きい
本種より側糸のサイズが大きい
本種より分生子形成細胞のサイズが大きい
nrLSUおよびnrLSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Stilbospora macrosperma
分生子果を形成する
分生子が円筒形、紡錘形、棍棒形
分生子の隔壁数が3-4
本種と異なり分生子果が分生子殻または不規則形ではなく分生子層
本種と異なり分生子基部に脱離痕を欠く
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される