2017年11月17日 (仮訳)Melanconiella属菌の宿主範囲および分布範囲の拡張および中国産の新種、M. cornuta Du, Z. et al., 2017. Host and geographic range extensions of Melanconiella, with a new species M. cornuta in China. Phytotaxa. Available at: http://mapress.com/j/pt/article/download/phytotaxa.327.3.4/12913 [Accessed November 16, 2017]. 【R3-04584】2017/11/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国陝西省においてミズキ属およびクルミ属植物に病害を引き起こした菌を検討し、Melanconiella cornutaとして新種記載した。 本種はMelanconiella属菌がミズキ科およびクルミ科植物に生じた初の例となった。 また、本属菌はほとんどがヨーロッパおよび北米から報告されているが、アジアにも未記載のさらなる種が存在することが示唆された。 中国陝西省安康市寧陝県火地塘 (新種) Melanconiella cornuta C.M. Tian & Z. Du 語源…ミズキ属の 【よく似た種との区別】 Melanconiella ellisii 分生子の形態が類似している ITS+nrLSU+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なりミズキ属およびクルミ属ではなくクマシデ属植物などを宿主とする 本種と異なり子座に中心生または偏心生の”column”を欠く 本種と分生子のサイズが異なる 本種と分生子の形状が異なる ITS+nrLSU+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Melanconiella spodiaea ITS+nrLSU+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなくオーストリア、クロアチアなどに分布する 本種と異なりミズキ属およびクルミ属ではなくクマシデ属、アサダ属植物などを宿主とする 本種と異なり分生子がdiscosporina型ではなくmelanconium型 本種と異なり分生子が無色ではなく暗褐色 ITS+nrLSU+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される