(仮訳)フィンランドおよびスウェーデン産の新種、Inocybe myriadophylla
Vauras, J. & Larsson, E., 2012. Inocybe myriadophylla, a new species from Finland and Sweden. Karstenia. Available at: http://www.bio.utk.edu/matheny/Site/The_Inocybaceae_Post_files/Vauras_Larsson_I_myriadopylla_K.2011.pdf [Accessed April 25, 2014].
【R3-00644】2014/04/25投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

北西ヨーロッパで採集されたアセタケ属菌の一種を、Inocybe myriadophyllaとして新種記載した。
本種は石灰質土壌に発生し、カバノキ属樹木と関係を持っているように思われ、襞の間隔が密であることで特徴づけられた。
ITS+LSUに基づく分子系統解析の結果、本種はI. malenconiiI. leucolomaと近縁であったが、形態や分布域などで区別された。
Finland. Varsinais-Suomi. Lohja, Virkkala, Kyrkstad, ca 450 m NNW of the church, E side of the road Tynninharjuntie

(新種)

Inocybe myriadophylla Vauras & E. Larss.
語源…無数の襞の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Inocybe malenconii
ITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より傘のサイズが小さい
本種より傘が褐色を帯びる
本種と異なり傘表面に微細な鱗片を持つ
本種より担子胞子が長い
本種より担子胞子のQ値の平均値が大きい
ITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe leucoloma
ITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり高山帯や極地の森林限界を超えた場所に分布する
ITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe agardhii
ITS+LSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりカバノキ属ではなくヤナギ属の樹木と関係を持つ
本種より子実体のサイズがやや大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
ITS+LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される