(仮訳)亜寒帯針葉樹林に産したRimosae節の新種、Inocybe spuria
Jacobsson, S. & Larsson, E., 2009. Inocybe spuria, a new species in section Rimosae from boreal coniferous forests. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2009/00000109/00000001/art00027 [Accessed July 28, 2016].
【R3-03148】2016/07/28投稿

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3行まとめ

スウェーデン、ノルウェー、およびフィンランドの亜寒帯に産した種を検討し、Inocybe spuriaとして新種記載した。
本種はI. squamataに類似し、傘中央に鱗片を伴い、襞が顕著な淡黄色で、担子胞子が豆形で幅が狭いことなどで特徴づけられた。
また、塩基配列の類似性から、本種が北米(米国およびカナダ)にも本種が分布することが示唆された。
Sweden, Jämtland, Östersund, Lövbergaparken

(新種)

Inocybe spuria Jacobsson & E. Larss.
語源…偽の(I. squamataに類似することから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Inocybe squamata
スウェーデンに分布する
肉眼的形態が非常に類似している(長らく誤同定されてきた)
縁シスチジアの形態が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりフランスなどにおける分布が知られている
本種より子実体の平均サイズが小さい
本種ほど子実体がしっかりとしていない
本種ほど子実体が暖色(赤色および黄色を帯びる)でない
本種と異なり襞が顕著な淡黄色でないことが多い
本種より担子胞子の幅が顕著に広い
本種と異なり担子胞子が豆形ではなく通常広楕円形でやや豆形のこともある
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inocybe mimica
同じRimosae節に含まれる
傘中央に鱗片を伴う
本種と異なり担子胞子のサイズが顕著な大型
Inocybe curreyi
同じRimosae節に含まれる
傘中央に鱗片を伴う
本種と異なり担子胞子のサイズが顕著な大型