(仮訳)台湾産の新種Inonotus taiwanensis
Wu, S-H. et al., 2018. Inonotus taiwanensis sp. nov. (Basidiomycota) from Taiwan. Mycoscience. Available at: https://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S1340354017300761 [Accessed February 18, 2022] 【R3-09251】2022/2/18投稿

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3行まとめ

台湾高雄市においてTrema tomentosaの幹に発生した菌を検討し、Inonotus taiwanensisとして新種記載した。
本種は子実体が背着生~半背着生~傘状で肉が明黄色、担子胞子がかなり小型で、子実層と実質に剛毛を有することなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析でI. tricolorに近縁であった。
台湾高雄市六亀区荖濃

(新種)

Inonotus taiwanensis Sheng H. Wu, Y.T. Lin & C.L. Chern
語源…台湾産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Inonotus pachyphloeus(ヤエヤマキコブタケ)
担子胞子のサイズがかなり小さい
子実層剛毛を有する
剛毛状菌糸が肉および実質に位置する
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が半背着生になることがない
本種と異なり肉が明黄色ではなく褐色
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Inonotus chrysomarginatus
剛毛状菌糸が肉に位置する
本種より孔口のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが大きい
Inonotus indurescens
担子胞子のサイズが類似している
剛毛状菌糸を有する
本種と異なり子実体が重生する
本種より孔口のサイズが大きい
Inonotus magnaetus
剛毛状菌糸を有する
本種と異なり子実体が背着生~半背着生~傘状ではなく背着生
本種より孔口のサイズが大きい
本種より担子胞子の幅が広い
Inonotus perchocolatus
孔口のサイズが類似している
剛毛状菌糸を有する
本種と異なり子実体が多年生ではなく一年生
本種と異なり子実体が背着生~半背着生~傘状ではなく背着生
本種より担子胞子の幅が広い
Inonotus tricolor
子実体の形態が類似している
担子胞子のサイズが類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が硬いコルク質
本種と異なり管孔が帯灰褐色
本種と異なり肉が管孔層の間に薄く存在する
本種と異なり剛毛状菌糸が肉および実質ではなく実質のみに位置する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される