(仮訳)中国南西部産の新種Laccaria guizhouensis
Zhang, S-F. et al., 2024. Laccaria guizhouensis sp. nov. (Agaricales, Basidiomycota) from Southwest China. New Zealand Journal of Botany. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/0028825X.2024.2304754 [Accessed March 15, 2024] 【R3-11520】2024/3/15投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

中国貴州省の亜熱帯林で腐植土上に発生した菌を検討し、Laccaria guizhouensisとして新種記載した。
本種は子実体が中型~大型、傘が肉色~褐色、襞が肉色~褐色、担子器が2-4胞子性、担子胞子が球形~倒楕円形で中程度に小刺状であることなどで特徴づけられた。
形態形質およびITS配列に基づき、本種はLaccaria節またはAmethystinae節に含まれるとみられた。
中国貴州省黔西南プイ族ミャオ族自治州普安県龍吟鎮硝洞村

(新種)

Laccaria guizhouensis San F. Zhang & Gui Yang
語源…貴州産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Laccaria violaceotincta
アジアに分布する
傘が成熟時扁平凸形
担子胞子のサイズが類似している
担子胞子が球形~類球形
本種と異なり中国ではなくインドなどに分布する
本種より子実体のサイズが小さい
本種より傘の幅が狭い
本種と異なり傘表面が無毛
本種と異なり襞が直生または”emarginate”で垂生する小歯を有する
本種と異なり襞が肉色~褐色ではなく紫灰色
本種より柄のサイズが小さい
本種と異なり柄が中実
本種と異なり柄シスチジアを有するのではなく欠く
Laccaria prava
中国に分布する
傘が乾燥すると白色になる
傘が凸形または鐘形
傘表面が条線状
担子器のサイズがやや類似している
菌糸にクランプを有する
本種と異なり襞が肉色~褐色ではなく帯赤白色~帯灰赤色
本種と異なり柄が淡赤色~帯灰赤色
本種と異なり傘シスチジアを有するのではなく欠く
Laccaria yunnanensis
中国に分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種より傘の幅が広い
本種より柄のサイズが大きい
本種と異なり柄表面が無毛
本種より担子器小柄の最大長が短い
本種より側シスチジアのサイズが大きい
Laccaria vinaceoavellanea(カレバキツネタケ)
東アジアに分布する
本種と異なり中国ではなく日本などに分布する
本種と異なり子実体が帯褐ワイン色
本種より担子胞子の刺が長い
本種と異なり傘シスチジアが稀である
Laccaria fengkaiensis
中国に分布する
本種より襞の幅が広い
本種と側シスチジアの形態が異なる
本種と異なり柄シスチジアを有するのではなく欠く