(仮訳)マダガスカル産のシイタケに近縁な新種、Lentinula madagasikarensis
Looney, BP. et al., 2021. Lentinula madagasikarensis sp. nov., a relative of shiitake mushrooms from Madagascar. Fungal Systematics and Evolution. https://www.ingentaconnect.com/content/wfbi/fuse/pre-prints/content-f1_fuse_vol8_art1 [Accessed June 12, 2021] 【R3-08499】2021/6/12投稿

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3行まとめ

マダガスカルの森林で採集された菌を検討し、Lentinula madagasikarensisとして新種記載した。
本種は子実体ががっしりとしており、傘が帯ワイン色で縁部に鱗片を有し、縁シスチジアが球状有柄であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析では新熱帯産のL. aciculosporaと姉妹群を形成した。
Madagascar, Moramanga district, Alaotra-Mangoro region, Andasibe

(新種)

Lentinula madagasikarensis Buyck, Randrianjohany & Looney
語源…マダガスカル産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lentinula aciculospora
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマダガスカルではなくコスタリカ、エクアドル、パナマ、ニカラグアなどに分布する
本種と異なり傘が帯ワイン色ではなくより明色
本種より傘縁部付近の鱗片のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり縁シスチジアが球状有柄ではなく節くれだって鈍く裂ける
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lentinula boryana
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマダガスカルではなくコスタリカ、メキシコ、ブラジルなどに分布する
本種より傘のサイズが小さい
本種と異なり傘が帯ワイン色ではなく淡褐色または黄金褐色または帯灰橙色
本種と傘の頑丈さが異なる
本種と異なり縁シスチジアに付属物を有する
本種と異なり柄シスチジアを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lentinula edodes(シイタケ)
子実体ががっしりとしている
傘の直径が5 cm超
傘が暗い帯ワイン褐色
担子胞子のサイズが類似している
縁シスチジアが棍棒形で頂部に付属物を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりマダガスカルではなくアジアなどに分布する
本種と異なり担子胞子が通常卵形
本種と異なり縁シスチジアが”floret”を形成するという特徴を欠く
本種と異なり縁シスチジアが球状有柄ではない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される