(仮訳)新世界産の担子菌地衣の新種、Lepidostroma vilgalysii
Hodkinson, B., Uehling, J. & Smith, M., 2012. Lepidostroma vilgalysii, a new basidiolichen from the New World. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-011-0800-z [Accessed December 11, 2013].
【R3-00117】2013/12/11投稿

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3行まとめ

メキシコから形態観察および分子系統解析の結果に基づいてLepidostroma vilgalysiiを新種記載した。
本種は新世界産のレピドストロマ科菌としては、Lepidostroma calocerumに次いで2番目の種となった。
本種は地衣体の上部ではなく下部に共生藻の細胞が層をなす、稀な例の一つであるとされた。
Mexico, Tlaxcala, San José Teacalco, Camino Perimetral near the Albergue del IMSS

(新種)

Lepidostroma vilgalysii Hodkinson
語源…本種の採集者でもある菌学者、Rytas Vilgalys博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Lepidostroma rugaramae
形態的に最も類似している
本種と同じく地衣体がCoriscium
地衣体表面に淡色の斑点が生じる
地衣体に白く縁取られた鱗片が生じる
LSUに基づく分子系統解析で最も近縁な種の一つ
本種と異なり中米ではなくアフリカ中部に分布する
本種と異なり地衣体上面の皮層の細胞がジグソーパズル状ではなく多角形
本種と異なり地衣体上面の皮層の細胞が常に単層
本種と異なり子実体の頂部が広くなり、淡いクリーム色になる特徴を持たない
本種と異なり子実体の上半分がしばしば暗色になる特徴を持たない
本種と異なり子実体が黄色~橙褐色ではなく赤色を帯びる
本種と異なり担子器が2胞子性ではない
本種と異なり担子胞子が細長くならない
LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepidostroma calocerum
本種と同じく新世界のトランスメキシコ火山帯に分布する
本種と同じく地衣体がCoriscium
LSUに基づく分子系統解析で最も近縁な種の一つ
本種と異なり地衣体が腎臓形または深く裂けて円形になることは稀
本種と異なり鱗片が膨らんだ白色の縁部を持たない
本種と異なり地衣体に斑点を持たない
本種と異なり子実体の頂部が広くなり、淡いクリーム色になる特徴を持たない
本種と異なり子実体の上半分がしばしば暗色になる特徴を持たない
本種と異なり担子器が2胞子性ではない
本種と異なり担子胞子が細長くならない
LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される