(仮訳)スペイン産のシロカラカサタケ属Piloselli節の新種、Leucoagaricus croceobasis
Muñoz, G. et al., Leucoagaricus croceobasis (Agaricales, Agaricaceae), a new species of section Piloselli from Spain. Mycological Progress. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-013-0947-x [Accessed January 22, 2014].
【R3-00304】2014/01/22投稿

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3行まとめ

スペイン・アラゴン州の公園で発見された菌を、Leucoagaricus croceobasisとして新種記載した。
本種は形態観察およびITS領域に基づく分子系統解析の結果から、シロカラカサタケ属Piloselli節に含まれた。
本種は2012年に新種記載されたLeucoagaricus variicolorと同じ公園から報告された。
SPAIN, Aragón: Zaragoza, “José Antonio Labordeta” park

(新種)

Leucoagaricus croceobasis G. Munoz, A. Caball., Contu & Vizzini
語源…サフラン色の基部の(柄の色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Leucoagaricus variicolor
同所的に分布する
形態的に最も類似している
担子胞子が広楕円形
本種と異なり砂質~粘土質土壌に発生する
本種と異なりPinus halepensisのリター上に発生する
本種より傘がずっと淡色
本種と異なり傘表面が綿毛状~鱗片状にならず、ほぼ平滑~フェルト状繊維質
本種と異なり傘表面に白色粉状~繊維状でやや膜質の外被膜の名残が多数付着する
本種と異なり柄の基部がサフラン色にならない
乾燥標本の色が僅かに桃色やばら色を帯びた褐色ではなく、桃色~ばら色
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子が幅広い
本種と異なり縁シスチジアが無色ではなく褐色
本種と異なり縁シスチジアが棍棒形ではなく典型的には洋梨形~有柄球形で、稀に非常に短い突起を持つこともある
本種と異なり傘表皮の菌糸間に色素を持つ
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Lepiota fuliginescens
ITS領域の塩基配列の類似度が高い(89%)
本種と異なり傘が淡灰色~淡褐色
本種より担子胞子の幅が狭い
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
本種と異なり縁シスチジアが無色ではなく有色
本種と異なり縁シスチジアに付属物を持つ