(仮訳)ブラジルの大西洋岸森林に産したLimacellaAmanitellae節の新種、Limacella brunneovenosa
Nascimento, CC. & Wartchow, F. 2018. Limacella brunneovenosa, a new species of Limacella sect. Amanitellae from Brazilian Atlantic Forest. Current Research in Environmental & Applied Mycology. Available at: https://www.creamjournal.org/pdf/CREAM_8_3_8.pdf [Accessed August 10, 2020] 【R3-07580】2020/8/10投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ブラジル、パライバ州で採集された菌を検討し、Limacella brunneovenosaとして新種記載した。
本種はAmanitellae節に含まれ、南米から新種記載された初の本属菌となった。
本種は傘がクリーム黄褐色でやや粘性を有し、表面に褐色の脈状模様があり、襞が淡クリーム色、柄表面が乾燥していて小鱗片を伴い、つばが脆いことなどで特徴づけられた。
Brazil, Paraíba, Cabedelo, Floresta Nacional Restinga de Cabedelo, Mata da AMEM

(新種)

Limacella brunneovenosa C.C. Nascimento & Wartchow
語源…褐色の脈の(傘表面の模様から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Limacella guttata
同じAmanitellae節に含まれる
ブラジルに分布するとされる
本種と異なりブラジルではなくヨーロッパおよび北米全体に分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種より傘のサイズが大きい
本種と異なり傘がクリーム黄褐色ではなく黄褐クリーム色~帯桃ベージュ色
本種と異なり傘に中丘を有する
本種と異なり傘表面に脈状模様を欠く
本種より柄のサイズが大きい
本種と異なり柄表面が微細な繊維状~繊維状
本種と異なり柄基部の塊茎が棍棒形またはかなり顕著なノブ状
本種と異なりつばが壊れやすく早落性なのではなく永存性
本種と異なりつばが膜質
本種と異なりつば上面にしばしば小さな粘性のある滲出した小滴を伴う
本種より”gluten-supporting”菌糸の末端細胞のサイズが小さい
Limacella myochroa
同じAmanitellae節に含まれる
担子胞子のサイズの範囲が重なる
担子胞子が球形~類球形
本種と異なりブラジルではなくマルティニークなどに分布する
本種と異なり傘がクリーム黄褐色ではなく灰褐色または褐灰色
本種と異なり傘縁部に僅かに条線を有する
本種と異なり内被膜が壊れやすく早落性なのではなく永存性
本種と異なり内被膜が膜質
Limacella solidipes
同じAmanitellae節に含まれる
担子胞子が球形~類球形で時に広楕円形
直立する”gluten-supporting”菌糸を有する
“gluten-supporting”菌糸の末端細胞がかなり鈍頭
本種と異なりブラジルではなく米国などに分布する
本種と異なり子実体が小型~中型
本種より傘のサイズが大きい
本種と異なり傘がクリーム黄褐色ではなく淡い帯桃黄褐色
本種と異なり襞の間隔がやや疎~やや密ではなく密
本種より柄のサイズが大きい
本種と異なり柄表面に鱗片を有することがない
本種と異なりつばが壊れやすく早落性なのではなく永存性
本種と異なりつばが懸垂する