2014年8月17日 （仮訳）中国産のリティズマ科菌類の新種、Lophodermium urniforme Wang, S-J., et al., 2014. Lophodermium urniforme, a new species of Rhytismataceae from China. Mycosystema. Available at: http://journals.im.ac.cn/jwxtcn/ch/reader/create_pdf.aspx?file_no=jw14040768&year_id=2014&quarter_id=4&flag=1 [Accessed January 4, 2014]. 【R3-01012】2014/08/17投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 中国安徽省でRhododendron fortuneiの落葉に発生した菌を検討し、Lophodermium urniformeとして新種記載した。 本種は成熟した子嚢果が壺形で唇が非常によく発達し、分生子果が不規則に表皮下に形成されることなどで特徴づけられた。 本種は形態的に類似した種とは子嚢果や分生子果の形態のほか、子嚢、子嚢胞子、側糸などの形態でも区別された。 中国安徽省六安市金寨県天堂寨国家森林公園 （新種） Lophodermium urniforme S.J. Wang & Y.R. Lin 語源…壺形の（子嚢果の形状から） 【よく似た種との区別】 Lophodermium pachychilum 子嚢果の形態が非常に類似している 本種より子嚢果のサイズがずっと大きい 本種と異なり子嚢果の周囲に線を欠く 本種と異なり子嚢果を覆う子座が縁部に向かって僅かに薄くなるのではなく急に薄くなり、基部の子座に達しないのではなく達する 本種と異なり子嚢が鈍頭で柄がやや長い形状をしている 本種より子嚢胞子がずっと短い 本種と異なり側糸が頂部に向かって緩やかに膨大する 本種と異なり子実下層が伸長菌糸組織からなる 本種と異なり分生子果が観察されていない Lophomerum rhododendri 本種と異なり子嚢果が表皮下ではなく葉の下面に生じる 本種と異なり子嚢果の周囲に線を欠く 本種と異なり子嚢果を覆う子座が基部の子座に達しないのではなく達する 本種より子嚢のサイズがずっと大きい 本種と異なり子嚢の頂部が丸いのではなく嘴状 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子が無隔壁ではなく5-7隔壁を有する 本種と異なり分生子果が観察されていない Lophodermium kaikawakae 分生子果の形態が一部類似している 本種と異なり分生子果が表皮下に埋生する（本種の分生子果も表皮下に生じるが不規則） 本種と異なり分生子果上部の壁が黒褐色ではなく無色の細胞からなる 本種と異なり分生子果上部の壁が厚壁ではなく僅かに厚壁の細胞からなる