2024年7月4日 (仮訳)本州中央部産のMarasmius属Globulares節の新種、Marasmius brunneospermus Takahashi, H. 1999. Marasmius brunneospermus, a new species of Marasmius section Globulares from central Honshu, Japan. Mycoscience. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1340354099712635 [Accessed July 4, 2024] 【R3-11853】2024/7/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 神奈川県および千葉県の森林で採集された菌を検討し、Marasmius brunneospermusとして新種記載した。 本種は傘が吸水性で中央部が小皺状~網目状、柄基部に菌糸体のマットが発達し、側シスチジアが明瞭な紡錘状便腹形であることなどで特徴づけられた。 本種の胞子紋が褐色で白色のまだら模様を生じる形質も特異であり、新節提唱の必要がある可能性も指摘された。 神奈川県大和市 (新種) Marasmius brunneospermus Har. Takahashi アミガサホウライタケ 語源…褐色の胞子の(胞子紋の色から) 【よく似た種との区別】 Marasmius phlebodiscus 側シスチジアが紡錘状便腹形 本種と異なり日本ではなくニューギニア島などに分布する 本種と異なり傘に鈍頭の中丘を有する 本種と異なり襞の間隔がやや疎ではなく密 本種と異なり襞の数が20-24ではなく28-34 本種と異なり柄表面が圧着した繊維状 本種と異なり柄基部に菌糸体を欠く 本種と異なり縁シスチジアが時に鎖生する 本種と異なり縁シスチジアが紡錘状便腹形ではなく紡錘状および微突形 Marasmius silvicola 側シスチジアが紡錘状便腹形 本種と異なり日本ではなくアルゼンチンなどに分布する 本種と異なり傘が濃色 本種と異なり傘表面が不規則な小皺状~網目状ではなく平滑 本種と異なり襞が帯黄色~帯灰肉桂色 本種と異なり縁シスチジアが紡錘状便腹形ではなく小胞状 Marasmius trogioides アジアに分布する 側シスチジアが紡錘状便腹形 本種と異なり日本ではなくボルネオ島などに分布する 本種と異なり傘が明るい肉桂黄褐色~帯黄褐色 本種と異なり柄基部に菌糸体を欠く 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり縁シスチジアが時に集まりをなす 本種と異なり縁シスチジアが紡錘状便腹形ではなく棍棒形 本種と異なり菌糸にクランプを欠く Marasmius trogioides var. megaspora 本種より担子胞子のサイズが大きい