2019年3月30日 (仮訳)巨大なパズルのさらなるピース:ハキリアリ類の菌園に見出されたEscovopsis属2新種 Montoya, QV. et al., 2019. More pieces to a huge puzzle: Two new Escovopsis species from fungus gardens of attine ants. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/30951/ [Accessed March 30, 2019] 【R3-06083】2019/3/30投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジルにおいてクビボソキノコアリ属のハキリアリの菌園から分離された2種の菌を検討し、Escovopsis clavatusおよびE. multiformisとして新種記載した。 両種は分生子柄に頂嚢を有し、中心軸に膨大した領域 (swollen cells) を有し、分生子が平滑で僅かに厚壁であることなどで特徴づけられた。 両種はEscovopsis属クレードの中でも最も派生的な系統に位置付けられた。 Brazil, Santa Catarina, Florianópolis (新種) Escovopsis clavatus Q.V. Montoya, M.J.S. Martiarena, D.A. Polezel, S. Kakazu & A. Rodrigues 語源…棍棒形の(頂嚢の形状から) 【よく似た種との区別】 Escovopsis multiformis ブラジルに分布する クビボソキノコアリ属の菌園に生息する ITS+nrLSU+tef1、ITS、nrLSU、tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄のサイズが小さい 本種ほど分生子柄が分枝しない 本種より分生子柄の膨大細胞が高頻度で生じる 本種より分生子柄の膨大細胞が長い 本種と異なり20-25°Cではなく10-30°Cで生育可能 本種と異なり生育適温が25°Cではなく30°C ITS+nrLSU+tef1、ITS、nrLSU、tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Brazil, Santa Catarina, Florianópolis (新種) Escovopsis multiformis Q.V. Montoya, M.J.S. Martiarena, D.A. Polezel, S. Kakazu & A. Rodrigues 語源…多型の(同一の分離菌株でも頂嚢の形状が異なることから) 【よく似た種との区別】 Escovopsis clavatus ブラジルに分布する クビボソキノコアリ属の菌園に生息する ITS+nrLSU+tef1、ITS、nrLSU、tef1に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄のサイズが大きい 本種より分生子柄が分枝する 本種より分生子柄の膨大細胞が低頻度で生じる 本種より分生子柄の膨大細胞が短い 本種と異なり10-30°Cではなく20-25°Cで生育可能 本種と異なり生育適温が30°Cではなく25°C ITS+nrLSU+tef1、ITS、nrLSU、tef1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される