2025年1月24日 (仮訳)フィンランド産のTomentella属3新種の形態および分子による同定 Lu, X., Steffen, K. & Yuan, HS. 2018. Morphological and molecular identification of three new species of Tomentella (Thelephorales) from Finland. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/00275514.2018.1474683 [Accessed January 24, 2025] 【R3-12465】2025/1/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ フィンランドからTomentella globosa、T. lammiensis、およびT. longisterigmataの3新種を記載した。 これらの種はいずれも根状菌糸束を有し、シスチジアを欠き、それぞれ担子胞子が球形であること、子実層面がオキサイドイエロー~黄金褐色で担子胞子の装飾が刺状で時に2つ以上の集まりをなすこと、担子器の小柄が長いことなどで特徴づけられた。 フィンランド産Tomentella属の検索表を掲載した。 Finland, Lammi Biological Station (新種) Tomentella globosa X. Lu, K. Steffen & H.S. Yuan 語源…球形の(担子胞子の形状から) 【よく似た種との区別】 Tomentella bresadolae ヨーロッパに分布する 子実層面が淡褐色~暗褐色 子実層面が平滑 根状菌糸束を欠く 担子胞子が球形 シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフィンランドではなくスロベニア、エストニアなどに分布する 本種と異なり子実体が基質から分離可能 本種と異なり子実体がクモの巣状 本種と異なり子実下層菌糸が薄壁 本種より担子器が長い 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が薄壁 本種と異なり子実体形成菌糸層菌糸が比較的長い細胞からなる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tomentella cinereoumbrina フィンランドに分布する 子実体が基質に固着する 根状菌糸束を欠く 担子胞子が淡褐色 シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりイタリアにおける分布が知られている 本種と異なり子実体が痂状 本種と異なり子実層面が灰色~淡褐色 本種と異なり担子胞子が正面観で三角形、側面観で楕円形である 本種より担子胞子の刺が短い 本種と異なり子実体形成菌糸層菌糸が無色~褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tomentella fuscocinerea ヨーロッパに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフィンランドではなく米国、ポルトガルなどに分布する 本種より子実体形成菌糸層菌糸が薄壁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tomentella lapida フィンランドに分布する 子実体の不稔縁部が無限生長である 根状菌糸束を欠く シスチジアを欠く 子実体形成菌糸層菌糸の細胞が短い 子実体形成菌糸層菌糸の細胞が膨大する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりエストニア、フランスにおける分布が知られている 本種と異なり担子器に横隔壁を欠くのではなく稀に、あるいはしばしば有する 本種と異なり子実体形成菌糸層菌糸に結晶を欠くのではなく有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Finland, Lammi Biological Station (新種) Tomentella lammiensis X. Lu, K. Steffen & H.S. Yuan 語源…ラッミ産の 【よく似た種との区別】 Tomentella galzinii フィンランドに分布する 子実層面が帯黄色~淡褐色 根状菌糸束を欠く 子実下層菌糸が淡褐色 担子胞子が三角形または裂けた形状 子実体形成菌糸層菌糸が淡褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフランスにおける分布が知られている 本種と異なり子実体が不連続である 本種と異なり子実層面が小粒状または平滑 本種と異なり担子胞子が薄壁 本種と異なりシスチジアを欠くのではなく有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tomentella radiosa 北欧に分布する 担子胞子の刺が時に2個以上の集まりをなす ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフィンランドではなくノルウェー、エクアドルなどに分布する 本種と異なり担子胞子の刺が短い 本種と異なり担子胞子の刺が二叉または三叉分岐する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tomentella agbassaensis 担子胞子の刺が時に2個以上の集まりをなす ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフィンランドではなくベナンなどに分布する 本種と異なり担子胞子の刺が孤立している 本種と異なり担子胞子の刺が非常に短い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tomentella lateritia フィンランドに分布する 子実体の不稔縁部が無限生長である 根状菌糸束を欠く 子実下層菌糸にクランプを有し、稀に単純隔壁を有する 担子器基部にクランプを有する シスチジアを欠く 子実体形成菌糸層菌糸にクランプを有し、稀に単純隔壁を有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりノルウェー、エストニアにおける分布が知られている 本種と異なり子実体が基質に固着するのではなく分離可能 本種と異なり子実層面が”oxide yellow”~黄金褐色ではなく暗赤色、帯黄赤色、乾燥時帯赤褐色 本種と異なり子実層面が平滑ではなく小粒状~”colliculose”である ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Finland, Lammi Biological Station (新種) Tomentella longisterigmata X. Lu, K. Steffen & H.S. Yuan 語源…長い小柄の 【よく似た種との区別】 Tomentella lapida ヨーロッパに分布する 子実体が”mucedinoid”である 子実層面が暗い帯灰褐色 子実層面が平滑 根状菌糸束を欠く 担子胞子のサイズが類似している シスチジアを欠く 子実下層菌糸が薄壁 子実体形成菌糸層菌糸が淡褐色 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりフィンランドではなくエストニア、フランスなどに分布する 本種と異なり子実体が基質に固着し不連続 本種と異なり子実下層菌糸が青緑色 本種と異なり子実体形成菌糸層菌糸に結晶を伴わない 本種と異なり根状菌糸束が1菌糸型 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Tomentella africana 子実層面が暗褐色~栗色 子実層面が平滑 担子胞子が厚壁 シスチジアを欠く 本種と異なり担子器が無色~淡黄色 本種と異なり担子胞子が淡黄色から淡褐色 本種と異なり担子胞子が類球形または三角形~裂けた形状 本種より担子胞子の刺が短い 本種と異なり子実体形成菌糸層菌糸が淡黄色~黄色 本種と異なり子実下層菌糸が帯黄色 本種と異なり根状菌糸束が1菌糸型 Tomentella globosa フィンランドに分布する 子実層面が暗褐色またはさび褐色 根状菌糸束を欠く 担子胞子が球形 担子胞子の刺が孤立している シスチジアを欠く ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が基質に固着する 本種と異なり子実層面が小粒状または平滑 本種より担子器の小柄が短い 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子の刺が疎らに分布する 本種より担子胞子の刺が短い ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される