(仮訳)多遺伝子座系統解析および形態に基づき明らかになった中国、メトク県産のHypoxylon属2新種
Zhu, A-H. et al. 2024. Multi-Locus Phylogeny and Morphology Reveal Two New Species of Hypoxylon (Hypoxylaceae, Xylariales) from Motuo, China. Microorganisms. Available at: https://www.mdpi.com/2076-2607/12/1/72 [Accessed August 28, 2025] 【R3-13114】2025/8/28投稿

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3行まとめ

中国チベット自治区で採集された2種の菌を検討し、Hypoxylon diperitheciumおよびH. tibeticumとして新種記載した。
前者は2層の子嚢殻を有し、後者は枯れたタケの稈に発生することなどで特徴づけられた。
中国産Hypoxylon属全種の検索表を掲載した。
中国チベット自治区ニンティ市メトク県達木ローバ族郷卡布村

(新種)

Hypoxylon diperithecium Hai X. Ma, Z.K. Song & A.H. Zhu
語源…2つの子嚢殻の(子嚢殻が2層からなることから)
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【よく似た種との区別】
Hypoxylon griseobrunneum
アジアに分布する
ITS+nrLSU+RPB2+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくインドなどに分布する
本種より子嚢殻のサイズが大きい
本種と異なり子嚢殻が2層ではなく1層
本種より子囊の柄が長い
本種と異なり子座の表面直下および子嚢殻間に赤褐色~黒色の顆粒を有する
本種と異なりKOH抽出色素がイサベル色、帯オリーブ色、帯オリーブ灰色、帯緑オリーブ色、琥珀色、黄褐色を呈する
ITS+nrLSU+RPB2+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hypoxylon subgilvum(ヒメタバココブタケ)
中国に分布する
子嚢殻が2層からなる
ITS+nrLSU+RPB2+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子座が3層構造
本種と異なり子囊胞子が褐色~暗褐色
本種と異なり子座顆粒が橙赤色
本種と異なりKOH抽出色素が橙色
ITS+nrLSU+RPB2+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国チベット自治区ニンティ市メトク県達木ローバ族郷卡布村林多大湾曲部

(新種)

Hypoxylon tibeticum Hai X. Ma, Z.K. Song & A.H. Zhu
語源…チベットの
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【よく似た種との区別】
Hypoxylon pseudofendleri
アジアに分布する
タケに生息する
子座が帯紫褐色
子座が平らに広がったクッション状
子座表面下および子嚢殻間に橙色顆粒を有する
ITS+nrLSU+RPB2+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくタイなどに分布する
本種より子嚢殻のサイズが大きい
本種と異なり子嚢殻孔口が子座表面より僅かに高い
本種より子囊胞子のサイズが僅かに小さい
ITS+nrLSU+RPB2+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hypoxylon wuzhishanense
中国に分布する
タケに生息する
子座の形態が類似している
子囊胞子のサイズが類似している
ITS+nrLSU+RPB2+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子座表面が帯ワイン褐色ではなくさび色~紫褐色~暗煉瓦色
本種と異なり子嚢胞子のほとんどのペリスポアがKOH中で裂開しない
本種と異なり子座表面下および子嚢殻間に橙色ではなく帯黄褐色顆粒を有する
ITS+nrLSU+RPB2+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hypoxylon pilgerianum
中国に分布する
タケに生息する
子座の形態が類似している
子嚢胞子のペリスポアが10% KOH中で裂開する
ITS+nrLSU+RPB2+TUBに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりブラジル、マダガスカル、マレーシア、パプアニューギニア、トリニダード・トバゴにおける分布が知られている
本種より子囊胞子のサイズが小さい
本種と異なりKOHで抽出される色素が橙色ではなく黄褐色、蜜色、琥珀色
ITS+nrLSU+RPB2+TUBに基づく分子系統解析で明瞭に区別される