(仮訳)ハキリアリ類の菌園に関係する菌類の系統についての新見解および新種Escovopsis kreiseliiの記載
Meirelles, LA. et al., 2015. New Light on the Systematics of Fungi Associated with Attine Ant Gardens and the Description of Escovopsis kreiselii sp. nov. PLOS ONE. Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4305282/ [Accessed March 1, 2015].
【R3-01602】2015/03/01投稿

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3行まとめ

ブラジル・サンタカタリーナ州においてハキリアリの巣から分離された桃色胞子クレードのEscovopsis属菌を検討し、E. kreiseliiとして新種記載した。
本種の分生子形成様式は既知種のようにフィアロ型ではなく、シンポジオ型で貫生伸長の分生子形成細胞を有していたため、当該形質を含むようにEscovopsis属の属概念を修正した。
本種は菌寄生菌として下等ハキリアリ類の菌園と関係していると見られたが、病原性は明らかでなかった。
Brazil, Santa Catarina, Florianópolis, Praia da Joaquina

(新種)

Escovopsis kreiselii L.A. Meirelles, Q.V. Montoya, S.E. Solomon & A. Rodrigues
語源…Hanns Kreisel博士(Escovopsis属菌の発見者)に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Escovopsioides nivea
ハキリアリ類の菌園から分離される
厚壁胞子の形態が類似している
LSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり下等ハキリアリではなく高等ハキリアリの菌園から分離される
本種と異なり分生子形成様式がシンポジオ型ではなくフィアロ型
EF1-α、ITS+EF1-α、LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Escovopsis spp.(本種以外の既知種)
ハキリアリ類の菌園から分離される
LSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子形成様式がシンポジオ型ではなくフィアロ型
本種と異なり分生子が桃色ではなく褐色
本種とコロニーの色が異なる
EF1-α、ITS+EF1-α、LSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される