(仮訳)西オーストラリア州においてビャクダンから分離されたPhaeoacremonium属新種
Gramaje, D. et al., 2013. New Phaeoacremonium species isolated from sandalwood trees in Western Australia. IMA Fungus. Available at: http://www.imafungus.org/Issue/51/18.pdf [Accessed November 20, 2014].
【R3-01301】2014/11/21投稿

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3行まとめ

西オーストラリア州においてビャクダンの剪定傷から分離されたPhaeoacremonium属菌38菌株の形態、培養性状の検討および分子系統解析を行った。
オーストラリア新産種となるP. venezuelenseなど3種を同定し、P. luteumおよびP. santaliの2種を新種記載した。
P. luteumはI型フィアライドと黄色色素、P. santaliはI・II型フィアライドとOA培地での帯褐オリーブ色のコロニーなどで特徴づけられた。
Australia, Western Australia, Kununurra

(新種)

Phaeoacremonium luteum D. Gramaje, T.I. Burgess & J. Armengol
語源…黄色の(寒天培地中に拡散する色素の色から)
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【よく似た種との区別】
Phaeoacremonium santali
同所的に分布する(オーストラリア、西オーストラリア州)
ビャクダンの剪定傷から分離される
コロニーの生長が遅い
TB+ACTに基づく分子系統解析で近縁
TB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phaeoacremonium alvesii
木本植物から分離される
MEA、PDA、OA培地で黄色の水溶性色素を産生する
TB+ACTに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりII型フィアライドが優占するという特徴を欠く
本種と異なり菌糸体に疣状の滲出物を伴うという特徴を欠く
本種と異なりコロニーの生長が遅いという特徴を欠く
TB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phaeoacremonium subulatum
MEA、PDA、OA培地で黄色の水溶性色素を産生する
TB+ACTに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりII型フィアライドが優占するという特徴を欠く
本種と異なり菌糸体に疣状の滲出物を伴うという特徴を欠く
本種と異なりコロニーの生長が遅いという特徴を欠く
TB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phaeoacremonium globosum
MEA、PDA、OA培地で黄色の水溶性色素を産生する
本種と異なりII型フィアライドが優占するという特徴を欠く
本種と異なり菌糸体に疣状の滲出物を伴うという特徴を欠く
本種と異なりコロニーの生長が遅いという特徴を欠く
TB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Toginia africana
MEA、PDA、OA培地で黄色の水溶性色素を産生する
本種と異なりII型フィアライドが優占するという特徴を欠く
本種と異なり菌糸体に疣状の滲出物を伴うという特徴を欠く
本種と異なりコロニーの生長が遅いという特徴を欠く
TB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Australia, Western Australia, Kununurra

(新種)

Phaeoacremonium santali D. Gramaje, T.I. Burgess, J. Armengol
語源…ビャクダン属の
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【よく似た種との区別】
Phaeoacremonium luteum
同所的に分布する(オーストラリア、西オーストラリア州)
ビャクダンの剪定傷から分離される
コロニーの生長が遅い
TB+ACTに基づく分子系統解析で近縁
TB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phaeoacremonium alvesii
オーストラリアに分布する
木本植物から分離される
MEA培地でのコロニーが桃色
TB+ACTに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりI型およびII型フィアライドが優占するという特徴を欠く
本種と異なりOA培地でのコロニーが帯褐オリーブ色
本種と異なりコロニーの生長が遅いという特徴を欠く
TB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phaeoacremonium armeniacum
MEA培地でのコロニーが桃色
本種と異なりI型およびII型フィアライドが優占するという特徴を欠く
本種と異なりOA培地でのコロニーが帯褐オリーブ色
本種と異なりコロニーの生長が遅いという特徴を欠く
TB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phaeoacremonium griseorubrum
木本植物から分離される
MEA培地でのコロニーが桃色
コロニーの生長速度の範囲が重なる
TB+ACTに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりI型およびII型フィアライドが優占するという特徴を欠く
本種と異なりOA培地でのコロニーが帯褐オリーブ色
本種と異なり40℃で生育可能
TB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phaeoacremonium rubrigenum
MEA培地でのコロニーが桃色
TB+ACTに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりI型およびII型フィアライドが優占するという特徴を欠く
本種と異なりOA培地でのコロニーが帯褐オリーブ色
本種と異なりコロニーの生長が遅いという特徴を欠く
TB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phaeoacremonium scolyti
MEA培地でのコロニーが桃色
TB+ACTに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりI型およびII型フィアライドが優占するという特徴を欠く
本種と異なりOA培地でのコロニーが帯褐オリーブ色
本種と異なりコロニーの生長が遅いという特徴を欠く
TB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Phaeoacremonium viticola
MEA培地でのコロニーが桃色
本種と異なりI型およびII型フィアライドが優占するという特徴を欠く
本種と異なりOA培地でのコロニーが帯褐オリーブ色
本種と異なりコロニーの生長が遅いという特徴を欠く
TB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(オーストラリア新産種)

Phaeoacremonium venezuelense L. Mostert, Summerb. & Crous
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【よく似た種との区別】
Phaeoacremonium fuscum
TB+ACTに基づく分子系統解析で近縁
TB+ACTに基づく分子系統解析で明瞭に区別される