2016年9月9日 (仮訳)中国産ヒメハナビラゴケ属地衣の新種および新産種 Liu, H-J., Hu, J-S. & Wu, Q-F., 2016. New species and new records of the lichen genus Fuscopannaria from China. Mycotaxon. Available at: http://www.ingentaconnect.com/contentone/mtax/mt/2016/00000131/00000002/art00029 [Accessed September 8, 2016]. 【R3-03277】2016/09/09投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国湖北省および広西チワン族自治区において樹皮に生じた地衣の一種を検討し、Fuscopannaria rugosaとして新種記載した。 本種は地衣体上面が皺状で顕著な子実下層を有し、藻類層が厚く、子嚢胞子が無色平滑であることなどで特徴づけられた。 また、アジア新産種としてF. cheirolobaおよびF. coralloidea、中国新産種としてF. protensaをそれぞれ報告した。 中国湖北省神農架林区 (新種) Fuscopannaria rugosa H.J. Liu & J.S. Hu 語源…皺状の(地衣体上面の性状から) 【よく似た種との区別】 Fuscopannaria leucosticta(ヒメハナビラゴケ) 本種と異なり地衣体が葉状~鱗片状でない 本種と異なり地衣体表面に縦方向の皺が生じるという特徴を欠く 本種より裂片の幅が広い 本種と異なり裂片が丸い 本種と異なり子器盤が凸形ではなく扁平 Fuscopannaria protensa 中国に分布する 本種と異なり地衣体上面が褐色ではなく淡黄褐色 本種と異なり地衣体上面が粗面 Fuscopannaria siamensis 本種と異なり地衣体上面に二次小裂片を有する 本種より子嚢胞子のサイズが小さい (アジア、中国新産種) Fuscopannaria cheiroloba (Müll. Arg.) P.M. Jørg. 【よく似た種との区別】 Fuscopannaria praetermissa 本種と異なり地衣体縁部に扇形の小鱗片を有するという特徴を欠く 本種と異なりテルペノイドおよび脂肪酸類を含むという特徴を欠く Fuscopannaria saltuensis 本種より地衣体縁部の小鱗片が小さく薄い 本種より子嚢胞子のサイズが小さい (アジア、中国新産種) Fuscopannaria coralloidea P.M. Jørg. 【よく似た種との区別】 Fuscopannaria abscondita 地衣体が珊瑚状 本種より地衣体の丈が高い 本種より地衣体が凸形 本種と異なり子器が小鱗片に隠れて生じる 本種と異なり子嚢胞子に油滴を含む (中国新産種) Fuscopannaria protensa (Hue) P.M. Jørg. 【よく似た種との区別】 Fuscopannaria leucosticta(ヒメハナビラゴケ) 果托に斑点を生じる 子嚢胞子のエピスポアの先端が尖る 本種と異なり地衣体が褐色 本種と異なり地衣体が鱗片状 本種と異なり地衣体上面が粗面ではなく平滑 本種と異なり裂片の縁が白色フェルト状 Fuscopannaria poeltii 本種と異なり裂片の縁が白色フェルト状 本種と異なり子嚢胞子のエピスポアが尖るのではなく丸まる Fuscopannaria rugosa 中国に分布する 本種と異なり地衣体上面が淡黄褐色ではなく褐色 本種と異なり地衣体上面が粗面でない