2022年8月11日 (仮訳)オーストラリアのクイーンズランド州、ロード・ハウ島、およびノーフォーク島に産したMegalaria属新種 McCarthy, PM. & Elix, JA. 2022. New species of Megalaria (lichenized Ascomycota, Ramalinaceae) from Queensland, Lord Howe Island and Norfolk Island, Australia. Australasian Lichenology. Available at: https://www.anbg.gov.au/abrs/lichenlist/Australasian_Lichenology.html [Accessed August 11, 2022] 【R3-09773】2022/8/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリアのクイーンズランド州およびロード・ハウ島からMegalaria australiensisとM. stratosaを新種記載した。 また、ロード・ハウ島からM. crystallifera、ノーフォーク島からM. norfolkensisをそれぞれ新種記載した。 3種が樹上生、1種が岩上生であり、子実層の呈色反応や構造、子嚢胞子の長さ、アトラノリンの有無などが互いに異なっていた。 Australia, Queensland, Newell, 6 km NE of Mossman (新種) Megalaria australiensis P.M.McCarthy & Elix 語源…オーストラリア産の 【よく似た種との区別】 Megalaria norfolkensis オーストラリアに分布する 果殻の顕微鏡液構造がほぼ同一 子実上層がN+濃栗色 地衣成分としてアトラノリンを含む 本種より子実層の丈が高い 本種と異なり子実下層が濃赤色~褐色 本種と異なり子実下層が一様に着色するのではなく、上が淡く下が暗い顕著な2層からなる 本種より子嚢胞子の幅が広い Megalaria crystallifera オーストラリアに分布する 樹皮生地衣である 本種より子嚢胞子が短い Megalaria stratosa オーストラリアに分布する 本種と異なり樹皮生ではなく岩上生である 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり果殻が多層からなる 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを欠く Megalaria laureri オーストラリアに分布する 樹皮生地衣である 子嚢胞子が小型 本種と異なり北半球における分布が知られている 本種と異なり子器盤が帯黒色 本種と異なり子器縁部がしばしば子器盤よりも淡色 本種と異なり子器断面に桃色または紫桃色の色素がみられる 本種と異なり子器がK+帯桃色 本種と異なり子器がN+橙色 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを含まない Megalaria hafellneriana オーストラリアに分布する 子嚢胞子が小型 本種と異なり地衣体が小粒状 本種と異なり子器断面に青緑色の色素が見られる 本種と異なり子器がN+深紅色 本種と異なり地衣成分を欠く Megalaria maculosa 子嚢胞子が小型 子嚢胞子の隔壁数が1 本種と異なりオーストラリアではなくニュージーランドに分布する 本種と異なり子実下層が淡色 Megalaria sublivens 子嚢胞子が小型 子嚢胞子の隔壁数が1 本種と異なりオーストラリアではなくニュージーランドに分布する 本種と異なり子実下層が淡色 Megalaria obludens 本種と異なりオーストラリアではなくチリおよびニュージーランドなどに分布する 本種より地衣体がずっと厚い 本種と異なり地衣体が小区画状 本種より子実層の丈が高い 本種より子嚢が長い 本種と異なり地衣成分を欠く Megalaria imshaugii 本種と異なりオーストラリアではなくチリおよびニュージーランドなどに分布する 本種より地衣体がずっと厚い 本種と異なり地衣体が小区画状 本種より子実層の丈が高い 本種より子嚢が長い 本種と異なり地衣成分を欠く Megalaria columbiana 子嚢胞子が小型 本種と異なりオーストラリアではなく北米などに分布する 本種と異なり果殻が赤色~赤黒色 本種と異なり子実上層が赤褐色~褐色 本種と異なり子実下層が明青緑色 Australia, New South Wales, Lord Howe Island, track to Goathouse Cave, at base of escarpment of Mt Lidgbird (新種) Megalaria crystallifera P.M.McCarthy & Elix 語源…結晶を有する 【よく似た種との区別】 Megalaria australiensis オーストラリアに分布する 樹皮生地衣である 本種より子嚢胞子が長い Megalaria stratosa オーストラリアに分布する 子実層の丈が類似している 子実上層の色が類似している 子実上層がN反応性 子嚢胞子が小型 本種と異なり樹上生ではなく岩上生である 本種と異なり外皮層が2層ではなく多層からなる Australia, Norfolk Island, Mount Pitt National Park, track between Mt Pitt and Mt Bates (新種) Megalaria norfolkensis P.M.McCarthy & Elix 語源…ノーフォーク(島)産の 【よく似た種との区別】 Megalaria australiensis オーストラリアに分布する 果殻の顕微鏡液構造がほぼ同一 子実上層がN+濃栗色 地衣成分としてアトラノリンを含む 本種より子実層の丈が高い 本種と異なり子実下層が濃赤色~褐色でない 本種と異なり子実下層が上が淡く下が暗い顕著な2層からなるのではなく一様に着色する 本種より子嚢胞子の幅が狭い Australia, Queensland, 30 km SSE of Cooktown, Wallaby Creek, Home Rule Falls (新種) Megalaria stratosa P.M.McCarthy & Elix 語源…層状の(子実上層の構造から) 【よく似た種との区別】 Megalaria australiensis オーストラリアに分布する 本種と異なり岩上生ではなく樹皮生である 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり果殻が多層からなるという特徴を欠く 本種と異なり地衣成分としてアトラノリンを有する Megalaria crystallifera オーストラリアに分布する 子実層の丈が類似している 子実上層の色が類似している 子実上層がN反応性 子嚢胞子が小型 本種と異なり岩上生ではなく樹上生である 本種と異なり外皮層が多層ではなく2層からなる Megalaria obludens 岩上生地衣である 子嚢胞子が小型 本種と異なりオーストラリアではなくチリおよびニュージーランドなどに分布する 本種より子実層の丈が高い 本種と異なり子実下層が薄い 本種と異なり子実下層が暗青色 本種より子嚢が長い 本種ほど果殻の顕微鏡的構造が複雑でない Megalaria imshaugii 岩上生地衣である 子嚢胞子が小型 本種と異なりオーストラリアではなくチリおよびニュージーランドなどに分布する 本種より子実層の丈が高い 本種と異なり子実下層が薄い 本種と異なり子実下層が暗青色 本種より子嚢が長い 本種ほど果殻の顕微鏡的構造が複雑でない