2023年2月20日 (和文題名)ハワイ諸島産カラタチゴケ属の2新種 Kashiwadani, H., Smith, CW. & Moon, KH. 2002. New Species of Ramalina (Ascomycotina, Ramalinaceae) from the Hawaiian Islands. The Journal of Japanese Botany. Available at: https://cir.nii.ac.jp/crid/1390012346468076416 [Accessed February 20, 2023] 【R3-10352】2023/2/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ハワイ諸島からRamalina reptansおよびR. subrotundaの2新種を記載した。 前者は海岸の溶岩に生じ、地衣体全体が這うように基質に付着することなどで特徴づけられた。 後者は樹皮生であり、地衣体両面に網目状の凹凸を有し、裂片が扇形で、ホルドファストが幅狭いことなどで特徴づけられた。 U.S.A., Hawaii., Molokai Island, Molokai District, Pohakuloa Pt., ca 1 km NE of Waialua (新種) Ramalina reptans Kashiw., C.W. Sm. & K.H. Moon 語源…這う(地衣体の形状から) 【よく似た種との区別】 Ramalina umbilicata ハワイに分布する 本種と異なり地衣体が這うような形状をとるという特徴を欠く 本種と異なり粉芽を欠くのではなく有する U.S.A., Hawaii, Hawaii Island, South Kohara District, Koaia Tree Sanctuary, 400 m N of Puu Kawaiwai (新種) Ramalina subrotunda Kashiw., C.W. Sm. & K.H. Moon 語源…やや丸まった 【よく似た種との区別】 Ramalina palmiformis 本種と異なりハワイではなくメキシコなどに分布する 本種と異なり子器が葉縁ではなくやや葉縁に生じる 本種より子嚢胞子が長い 本種と異なり地衣成分としてボニン酸を有する 本種と異なり地衣成分として石花酸またはジバリカト酸を有するという特徴を欠く Ramalina mollis 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なりメキシコではなくカナリア諸島などに分布する 本種と異なり偽盃点を裂片に形成しない 本種と異なり地衣成分としてブルゲアン酸を有する Ramalina sinensis(ヒロハカラタチゴケ) 本種と異なりハワイのみではなく北半球に広く分布する 本種と異なり地衣体表面にホルドファストに向かって吻合する隆起を有する 本種と異なり地衣成分としてデプシド類を含まない