2018年8月15日 （仮訳）タバコウロコタケ属の新規分類群およびH. caucasicaについて Parmasto, E. 2012. New taxa of Hymenochaete (Agaricomycetes, Hymenochaetales) with a note on H. caucasica. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2012/00000121/00000001/art00055 [Accessed August 14, 2018]. 【R3-05400】2018/8/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 各地の収蔵標本を検討し、Hymenochaete cystidiataなど5種1亜種を記載した。 これらの新規分類群はオーストラリア、ブラジル、カメルーン、ケニア、およびベネズエラにおいてそれぞれ採集された。 また、H. caucasicaを再記載し、H. minusculaのシノニムではなく独立種と認めた。 Cameroon. S.–W. Province (Southwest Region), Korup Forest Reserve, Mundemba （新種） Hymenochaete cystidiata Parmasto 語源…シスチジアの Venezuela, Aragua Province, Parc National Henri Pittier, Rancho Grande （新種） Hymenochaete fuscotestacea Parmasto 語源…暗煉瓦色の 【よく似た種との区別】 Hymenochaete cinnamomea（ケイヒウロコタケ） 肉の菌糸の形態が類似している 剛毛のサイズが類似している 剛毛の形状が類似している 菌糸状シスチジアの壁が刺状に発達することがある 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子の幅が広い 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子が広楕円形ではなく楕円形~円筒形 本種と異なり菌糸状シスチジアが刺状でない 本種と異なり数珠状菌糸を欠く Hymenochaete mollis 菌糸状シスチジアの壁が刺状に発達する Australia, Tasmania, Mt. Field National Park, Lyrebird Nature Trail （新種） Hymenochaete leppii Parmasto 語源…Heino Lepp氏に献名 【よく似た種との区別】 Hymenochaete patellaris 子実体が板状 本種と異なりオーストラリアではなくブラジルに分布する 本種より担子胞子のサイズがやや小さい 本種と異なり樹枝状糸状体を欠く Hymenochaete patelliformis 子実体が板状 本種と異なりオーストラリアではなくニュージーランドなどに分布する 本種より担子胞子のサイズがやや小さい 本種と異なり樹枝状糸状体を欠く Kenya, Eastern Province, Aberdare Mts., Kimakia Forest Sta. （新亜種） Hymenochaete muroiana subsp. africana Parmasto 語源…アフリカの 【よく似た種との区別】 Hymenochaete muroiana（イリオモテササウロコタケ） 本亜種と異なりケニアではなく東アジア、インドシナ、ハワイなどに広く分布する 本亜種より子実体が厚い 本亜種より剛毛が短い 本亜種と異なり剛毛の基部が二叉分岐する Brazil, Rio Grande do Sul, Serra Azul （新種） Hymenochaete patellaris Parmasto 語源…浅い皿形の 【よく似た種との区別】 Hymenochaete patelliformis 本種と異なりブラジルではなくニュージーランドなどに分布する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が類円筒形または類小嚢形ではなく楕円形 本種より剛毛が長い 本種と異なり剛毛の先端が尖る 本種と異なり菌糸層に骨格菌糸を欠く Hymenochaete cacao 菌糸層に骨格菌糸を有する 本種と異なり子実体が板状ではなく傘状、貝殻形～扇形 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり剛毛の先端が尖る 本種と異なり剛毛が鞘に覆われない 本種と異なり菌糸が密に詰まる Hymenochaete leppii 子実体が板状 本種と異なりブラジルではなくオーストラリアに分布する 本種より担子胞子のサイズがやや大きい 本種と異なり樹枝状糸状体を有する Venezuela, Prov. Merida, Monte Zerpa by Merida （新種） Hymenochaete spinulosetosa Parmasto 語源…刺状の剛毛の 【よく似た種との区別】 Hymenochaete pellicula 剛毛が刺状 本種と異なりアメリカ大陸における分布が知られていない 本種ほど子実体が厚くない 本種より担子胞子が短い 本種より剛毛が短い Hymenochaete separabilis 剛毛が刺状 本種と異なりアメリカ大陸における分布が知られていない 本種ほど子実体が厚くない 本種より担子胞子が短い 本種より剛毛が短い 本種と異なり菌糸層が良好に発達する Hymenochaete tomentelloidea 剛毛が刺状 本種と異なりアメリカ大陸における分布が知られていない 本種ほど子実体が厚くない 本種より担子胞子が短い 本種より剛毛が短い 本種と異なり菌糸層が良好に発達する Hymenochaete pellicula 本種と異なりベネズエラではなくスリランカに分布する 本種より子実体が薄い 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より剛毛が短い （その他掲載種） Hymenochaete caucasica Parmasto 【よく似た種との区別】 Hymenochaete minuscula 形態が類似している（同種とされたこともあった） 本種と分布域が顕著に異なる 本種と異なり子実層が暗色 本種より担子器のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より剛毛のサイズが大きい 本種と異なり剛毛が時に僅かに波打ち、僅かに先端が屈曲する