(仮訳)Xanthoria属について (2):ヨーロッパ産の新種Xanthoria poeltii
Kondratyuk, S. & Kärnefelt, I. 1997. Notes on Xanthoria Th. Fr. II. Xanthoria poeltii, a New Lichen Species from Europe. Lichenologist. Available at: https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0024282997900864 [Accessed July 11, 2024] 【R3-11873】2024/7/11投稿

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3行まとめ

スウェーデン、デンマーク、ドイツ、ハンガリーで採集された地衣を検討し、Xanthoria poeltiiとして新種記載した。
本種は樹上生であり、地衣体が葉状、裂片が非常に幅広く、ブラスティディアが葉縁に生じることなどで特徴づけられた。
本種はX. candelariaX. ulophyllodesの中間的な特徴を示した。
Sweden, Scania, Lund, S. Sandby par., Eliselund

(新種)

Xanthoria poeltii S.Y. Kondratyuk & Kärnefelt
語源…故Josef Poelt氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Xanthoria candelaria
裂片が密に凝集する
裂片が斜上する
ブラスティディアが裂片の葉縁に生じる
本種と異なり地衣体が顕著な葉状でない
本種と異なり地衣体上面にまだら模様をあらわすという特徴を欠く
本種より裂片のサイズがずっと小さい
本種ほど裂片が扁平でない
本種と異なり裂片が明瞭な背腹性を有するという特徴を欠く
本種と異なり子器が非常に稀という特徴を欠く
本種と異なり偽根を欠く
本種よりスペルマチアが短い
Xanthoria fallax
裂片の形状が類似して見える可能性がある
本種より裂片の幅がずっと狭い
本種と異なりブラスティディアが裂片の葉縁に生じるという特徴を欠く
本種と異なり粉芽塊を有する
本種とスペルマチアの形状が異なる
Xanthoria ulophyllodes
地衣体が類似することがある(この種の幼時)
本種と異なり裂片が特徴的な下向きの屈曲を生じるのではなく葉縁のみが斜上する
本種より裂片の幅がずっと狭い
本種と異なりブラスティディアが裂片の葉縁に生じるのではなく葉縁に唇状の領域をなす
本種とスペルマチアの形状が異なる
Xanthoria fulva
本種と異なり地衣体が帯赤橙色~帯褐橙色
本種より裂片の幅がずっと狭い
本種と異なりブラスティディアが裂片の葉縁に生じるという特徴を欠く
本種よりブラスティディアのサイズがずっと小さい
本種より子嚢胞子が長い
本種とスペルマチアの形状が異なる