2014年2月8日 (仮訳)モンタグニュラ科のコニオチリウム様菌類の新属および新種 Verkley, G. et al., 2014. Novel genera and species of coniothyrium-like fungi in Montagnulaceae (Ascomycota). Persoonia. Available at: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4150078/ [Accessed February 8, 2014]. 【R3-00370】2014/02/08投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ モンタグニュラ科のコニオチリウム様菌類を対象に、ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析を行うとともに、形態学的検討を行った。 Alloconiothyrium aptrootii、Dendrothyrium longisporum、D. variisporumを新属新種として記載した。 また、Paraconiothyrium archidendriおよびParaphaeosphaeria5種を新種記載し、2種の新組み合わせを提唱した。 Papua New GuiNea, Central Province, Varirata Nat. Park near Port Moresby (新種) Alloconiothyrium aptrootii Verkley, Goker & Stielow 語源…異なるConiothyrium属/土壌サンプルの採集者、Andre Aptrootに献名 【よく似た種との区別】 Coniothyrium palmarum 分生子形成様式がアネロ型 分生子表面が疣状 本種と異なり土壌ではなくヤシから分離されている 本種と異なり分生子が2細胞でない 本種と異なりモンタグニュラ科ではなくレプトスフェリア科に含まれる Canada, Manitoba, Grand Beach (新種) Dendrothyrium longisporum Verkley, Goker & Stielow 語源…樹状のConiothyrium属/長い胞子の 【よく似た種との区別】 Dendrothyrium variisporum 分生子形成細胞がフィアライド状 分生子表面が平滑 分生子に隔壁を持たない ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子殻に孔口があまり発達しない 本種と異なりアネロ型の分生子形成様式が見られる 本種と異なり分生子柄が分枝する 本種と異なり分生子柄に1-4隔壁ではなく1-2隔壁を持つ 本種より分生子が短い 本種と異なり分生子が円筒状楕円形だけではなく様々な形状をとる 本種より分生子の縦横比の値がずっと小さい (1.6) 本種よりOA培地での生長が速い ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Syria (新種) Dendrothyrium variisporum Verkley, Goker & Stielow 語源…様々な胞子の 【よく似た種との区別】 Dendrothyrium longisporum 分生子形成細胞がフィアライド状 分生子表面が平滑 分生子に隔壁を持たない ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子殻に孔口がよく発達する 本種と異なりアネロ型の分生子形成様式が見られない 本種と異なり分生子柄が分枝しない 本種と異なり分生子柄に1-2隔壁ではなく1-4隔壁を持つ 本種より分生子が長い 本種より分生子が安定して円筒状楕円形である 本種より分生子の縦横比の値がずっと大きい (2.8) 本種よりOA培地での生長が遅い ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Burma, E. of Yezin, Kyaukthanbut Village (新種) Paraconiothyrium archidendri Verkley, Goker & Stielow 語源…アカハダノキ属の 【よく似た種との区別】 Paraconiothyrium fuckelii 分生子形成様式がアネロ型の場合がある 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子の縦横比の値の範囲が重なる 分生子の縦横比の値が本属菌の中でも比較的小さい(1.3-1.5) 分生子に隔壁を持たない ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり全出芽型の分生子形成様式をとることがない 本種と異なり分生子が非常に細かい疣状装飾を持つことがなく常に平滑 本種よりOA培地での生長が速い ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Brazil, Bahia, Salvador (新種) Paraphaeosphaeria angularis Verkley & Aa 語源…多角形の 【よく似た種との区別】 Paraphaeosphaeria michotii 分生子形成細胞がフィアライド状 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子の表面が平滑 ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 単子葉植物の葉から分離されている 本種と異なりサトウキビではなくヨシやガマの葉から分離されている 本種と異なり成熟した分生子に皺の寄った鞘を持つ 本種と異なり分生子に1隔壁を持つことがない 本種よりOA培地での生長が遅い ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Paraphaeosphaeria pilleata 分生子形成細胞がフィアライド状 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子の表面が平滑 ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 単子葉植物から分離されている 本種と異なりサトウキビの葉ではなくイグサ属植物から分離されている 本種と異なり分生子に1隔壁を持つことがない 本種よりOA培地での生長が遅い ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Paraphaeosphaeria verruculosa 分生子形成細胞がフィアライド状 ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子が短い 本種より分生子の縦横比の値が小さい 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく疣状 本種と異なり分生子に1隔壁を持つことがない ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Surinam (新種) Paraphaeosphaeria arecacearum Verkley, Goker & Stielow 語源…ヤシ科の 【よく似た種との区別】 Coniothyrium palmarum ヤシを宿主とする 本種と異なり分生子形成様式がフィアロ型ではなくアネロ型 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく疣状 本種と異なり分生子に1隔壁を持つことがある 本種と異なりモンタグニュラ科ではなくレプトスフェリア科に含まれる Italy, Latina (新種) Paraphaeosphaeria neglecta Verkley, Riccioni & Stielow 語源…見過ごされた(Paraphaeosphaeria sporulosa種複合体の中で認識されてこなかったことから) 【よく似た種との区別】 Paraphaeosphaeria sporulosa 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子の縦横比の値の範囲が重なる OA培地での培養性状が非常に類似している 本種と異なり汎世界的には分布しないと考えられる(Domsch et al., 2007の記述に誤同定の疑問を提起) 本種と異なり分生子形成細胞が連続的に伸長する(しかし、この形質は分生子果不完全菌では安定した形質として認められていない) 本種と異なり分生子表面が微細な粗面になる菌株が見られない ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Italy, Sardinia (新種) Paraphaeosphaeria sardoa Verkley, W. Gams & Aa 語源…サルデーニャの 【よく似た種との区別】 Paraphaeosphaeria sporulosa 分生子形成細胞がフィアライド状 分生子の縦横比の値の範囲が重なる OA培地での生長速度の範囲が重なる ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子形成細胞が連続的に伸長することがある(しかし、この形質は分生子果不完全菌では安定した形質として認められていない) 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子表面が疣状ではなく平滑 ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Paraphaeosphaeria minitans 分生子形成細胞がフィアライド状 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子の縦横比の値の範囲が重なる 分生子の表面が疣状 分生子に隔壁を持たない OA培地での生長速度の範囲が重なる ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Germany, Bayerischer Wald (新種) Paraphaeosphaeria verruculosa Verkley, Goker & Stielow 語源…疣状の 【よく似た種との区別】 Paraphaeosphaeria angularis 分生子形成細胞がフィアライド状 ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子が長い 本種より分生子の縦横比の値が大きい 本種と異なり分生子表面が疣状ではなく平滑 本種と異なり分生子に1隔壁を持つことがある ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Paraphaeosphaeria michotii 分生子形成細胞がフィアライド状 分生子に隔壁を持たない ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子表面が疣状ではなく平滑 本種と異なり成熟した分生子に皺の寄った鞘を持つ ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Paraphaeosphaeria pilleata 分生子形成細胞がフィアライド状 分生子に隔壁を持たない ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子が長い 本種と異なり分生子表面が疣状ではなく平滑 ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Skadar Lake National Park (新種) Paraphaeosphaeria viridescens Verkley, Goker & Stielow 語源…緑色になる(培養下で緑色の色素を産生することから) (新組み合わせ) Paraphaeosphaeria minitans (W.A. Campb.) Verkley, Goker & Stielow 旧名:Coniothyrium minitans W.A. Campb. 【よく似た種との区別】 Paraphaeosphaeria sporulosa 分生子形成細胞がフィアライド状 分生子の縦横比の値の範囲が重なる 分生子に隔壁を持たない OA培地での生長速度の範囲が重なる ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子形成細胞が連続的に伸長することがある(しかし、この形質は分生子果不完全菌では安定した形質として認められていない) 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子表面が疣状ではなく平滑 ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Paraphaeosphaeria sardoa 分生子形成細胞がフィアライド状 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子の縦横比の値の範囲が重なる 分生子の表面が疣状 分生子に隔壁を持たない OA培地での生長速度の範囲が重なる ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Paraphaeosphaeria sporulosa (W. Gams & Domsch) Verkley, Goker & Stielow 旧名:Coniothyrium fuckelii var. sporulosum W. Gams & Domsch 【よく似た種との区別】 Paraphaeosphaeria sardoa 分生子形成細胞がフィアライド状 分生子の縦横比の値の範囲が重なる OA培地での生長速度の範囲が重なる ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子形成細胞が連続的に伸長することがない(しかし、この形質は分生子果不完全菌では安定した形質として認められていない) 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく疣状 ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Paraphaeosphaeria minitans 分生子形成細胞がフィアライド状 分生子の縦横比の値の範囲が重なる 分生子に隔壁を持たない OA培地での生長速度の範囲が重なる ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子形成細胞が連続的に伸長することがない(しかし、この形質は分生子果不完全菌では安定した形質として認められていない) 本種より分生子のサイズが大きい 本種と異なり分生子表面が平滑ではなく疣状 ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Paraconiothyrium fuckelii (Fuckel) Verkley & Gruyter 【よく似た種との区別】 Paraconiothyrium archidendri 分生子形成様式がアネロ型の場合がある 分生子のサイズの範囲が重なる 分生子の縦横比の値の範囲が重なる 分生子の縦横比の値が本属菌の中でも比較的小さい(1.3-1.5) 分生子に隔壁を持たない ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり全出芽型の分生子形成様式をとることがある 本種と異なり分生子が非常に細かい疣状装飾を持つことがある 本種よりOA培地での生長が遅い ITS+LSU+γ-アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される