(仮訳)新熱帯のホウロクタケ属菌について:新種Daedalea ryvardenica
Drechsler-Santos, ER., et al., 2012. On Neotropical Daedalea species: Daedalea ryvardenica sp. nov. Kurtziana. Available at: http://www.scielo.org.ar/pdf/kurtz/v37n1/v37n1a06.pdf [Accessed May 14, 2014].
【R3-00710】2014/05/14投稿

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3行まとめ

ブラジルのカーチンガおよびセラードの乾燥地帯で採集された褐色腐朽菌を、Daedalea ryvardenicaとして新種記載した。
本種は子実層托が不規則で、担子胞子のサイズが属内最大であり、不規則に厚壁になる生殖菌糸や独特の形状の骨格菌糸を持つことなどで特徴づけられた。
ホウロクタケ属菌の担子胞子の形状や菌糸構成などの形態形質について議論し、新熱帯産のホウロクタケ属菌の検索表を掲載した。
Brazil, Mato Grosso. Chapada dos Guimarães: Parque Nacional da Chapada dos Guimarães, Véu da Noiva

(新種)

Daedalea ryvardenica Drechsler-Santos & Robledo
語源…Leif Ryvarden博士に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Daedalea aethalodes
ブラジルに分布する
傘表皮がKOHで紫黒色、のちに退色して帯灰色~暗灰色の呈色反応を示す
肉がKOHで紫黒色、のちに退色して帯灰色~暗灰色の呈色反応を示す
菌糸構成が生殖菌糸と骨格菌糸からなる2菌糸型
骨格菌糸の基部が屈曲した膝折り状で時に分枝し、頂部が顕著に直線状になるという特徴を持つ
本種と異なり子実層托の形状が不規則ではなく管孔状
本種より担子胞子のサイズが小さい
Daedalea stereoides
新熱帯に分布する
形態的に類似している(本種が初めこの種に同定された)
子実体の色が非常に類似している
傘表皮がKOHで紫黒色、のちに退色して帯灰色~暗灰色の呈色反応を示す
肉がKOHで紫黒色、のちに退色して帯灰色~暗灰色の呈色反応を示す
菌糸構成が生殖菌糸と骨格菌糸からなる2菌糸型
骨格菌糸の基部が屈曲した膝折り状で時に分枝し、頂部が顕著に直線状になるという特徴を持つ
本種より担子胞子のサイズが小さい