(仮訳)スペイン北部においてマツの根を食害する甲虫に関連する、2新種を含むオフィオストマトイド菌類
Romón, P. et al., 2014. Ophiostomatoid fungi including two new fungal species associated with pine root-feeding beetles in northern Spain. Antonie van Leeuwenhoek. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s10482-014-0286-1 [Accessed August 14, 2017].
【R3-04298】2017/08/14投稿

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3行まとめ

スペイン、カンタブリア州において在来および移入のマツ属植物に生息していた樹皮下キクイムシおよびその坑道を調査し、11種を得た。
そのうち2種をOphiostoma cantabrienseLeptographium absconditumとして新種記載した。
接種試験の結果、L. wingfieldiiL. guttulatumおよびO. ipsのみが顕著な病斑を形成した。
Spain, Cantabria

(新種)

Ophiostoma cantabriense P. Romón, Z.W. De Beer & M.J. Wingf.
語源…カンタブリア産の
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【よく似た種との区別】
Ophiostoma abietinum
分生子柄の長さの範囲が重なる
分生子のサイズの範囲が重なる
コロニーが白色
ITS、β-チューブリン、カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄の最大長が短い
本種と異なり分生子が紡錘形ではなく棍棒形~円筒形
本種と異なり10°Cで生育可能
本種と異なり35°Cで生育不能
β-チューブリン、カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Ophiostoma fusiforme
分生子柄の長さの範囲が重なる
分生子のサイズの範囲が重なる
コロニーが白色
35°Cで生育可能
ITS、β-チューブリン、カルモジュリンに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄の最大長が短い
本種と異なり分生子が紡錘形ではなく紡錘形~滴形
β-チューブリン、カルモジュリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Spain, Cantabria

(新種)

Leptographium absconditum P. Romón, Z.W. De Beer & M.J. Wingf.
語源…隠れた
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【よく似た種との区別】
Leptographium lundbergii
コロニーが帯オリーブ色
ITS2-nrLSUおよびEF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄が長い
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が倒卵形で基部が截断状なのではなく広楕円形で基部が截断状
本種と異なり30°Cで生育不能
本種より10-15°Cでのコロニーの直径が大きい
EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leptographium guttulatum
スペインに分布する
マツ生息性の樹皮下キクイムシと関係を持つ
コロニーが帯オリーブ色
本種より分生子柄が長い
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が倒卵形で基部が截断状なのではなく長楕円形~僅かに倒卵形
本種と異なり30°Cで生育不能
本種より10-15°Cでのコロニーの直径が大きい