2019年6月27日 (仮訳)オドントトレマ科に属する非地衣化菌の新属新種、Parakarstenia phyllostachydis Yang, C-L. et al., 2019. Parakarstenia phyllostachydis, a new genus and species of non-lichenized Odontotremataceae (Ostropales, Ascomycota). Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-019-01492-4 [Accessed June 27, 2019] 【R3-06348】2019/6/27投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国四川省においてPhyllostachys heterocladaの稈に生じた菌を検討し、新属新種Parakarstenia phyllostachydisとして記載した。 本種は子嚢盤が通常群生し、初め埋生し、帯灰白色または淡褐色で、子嚢が棍棒形~円筒形、子嚢胞子が狭円筒状棍棒形~紡錘状、蠕虫形で成熟すると複数の横隔壁を生じることなどで特徴づけられた。 本種はタケの生きた稈に寄生する初のオストロパ目菌として報告された。 中国四川省雅安市雨城区晏場鎮 (新種) Parakarstenia phyllostachydis C.L. Yang, H.O. Baral & X.L. Xu 語源…(属名)para+Karstenia属/(種小名)マダケ属の 【よく似た種との区別】 Karstenia spp. 子嚢がヘミアミロイド(RB/RR型) nrLSU+mtSSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁(同じオドントトレマ科クレードに含まれる) 本種と異なり子嚢果の位置が狭い柄状の基部のみ基質に埋生するのではなく基質に幅広く埋生する 本種と異なり子嚢果縁部が淡色ではなく暗色 本種と異なり子嚢果縁部が突出せずいくぶん平坦ではなく突出しいくぶん歯牙状 本種と異なり周糸状体を有する 本種と異なり子嚢の胞子数が8ではなく4-8 本種と異なり子嚢が狭円筒状棍棒形~紡錘状ではなく狭円筒形、螺旋状 本種と異なり子嚢胞子の横隔壁数が3ではなく1-3 nrLSU+mtSSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Coccomycetella spp. 子嚢果縁部の色が淡色 子嚢の胞子数が8 子嚢がヘミアミロイド(RB/RR型) nrLSU+mtSSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁(同じオドントトレマ科クレードに含まれる) 本種と異なり子嚢果の位置が狭い柄状の基部のみ基質に埋生するのではなく基質に幅広く埋生する 本種と異なり子嚢果縁部が突出せずいくぶん平坦ではなく突出しいくぶん平坦 本種と異なり周糸状体を有する 本種と異なり子嚢が狭円筒状棍棒形~紡錘状ではなく狭円筒状楕円形~楕円形または楕円状紡錘形 本種と異なり子嚢胞子の横隔壁数が3ではなく1-7 nrLSU+mtSSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cryptodiscus spp. 子嚢の胞子数が8 子嚢がヘミアミロイド(RB/RR型) 本種と異なり子嚢果の位置が狭い柄状の基部のみ基質に埋生するのではなく基質に幅広く埋生する 本種と異なり子嚢果縁部の色が淡色ではなく淡色~暗色 本種と異なり子嚢果縁部が突出せずいくぶん平坦ではなく突出しいくぶん歯牙状 本種と異なり周糸状体を有する 本種と異なり子嚢が狭円筒状棍棒形~紡錘状ではなく棍棒形~円筒形 本種と異なり子嚢胞子の横隔壁数が3ではなく3-15 Odontotrema spp. 子嚢の胞子数が8 子嚢がヘミアミロイド(RB/RR型) nrLSU+mtSSU+ITSに基づく分子系統解析で近縁(同じオドントトレマ科クレードに含まれる) 本種と異なり子嚢果の位置が狭い柄状の基部のみ基質に埋生するのではなく基質に幅広く埋生する 本種と異なり子嚢果縁部が淡色ではなく暗色 本種と異なり子嚢果縁部が突出せずいくぶん平坦ではなく突出しいくぶん歯牙状 本種と異なり周糸状体を有する 本種と異なり子嚢が狭円筒状棍棒形~紡錘状ではなく楕円形または円筒形、類ソーセージ形 本種と異なり子嚢胞子の横隔壁数が3ではなく1-7、稀に石垣状 nrLSU+mtSSU+ITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される