2020年5月7日 (仮訳)ブラジルの熱帯大西洋岸森林に産したスッポンタケ目菌類 Magnago, AC., Trierveiler-Pereira, L. & Neves, MA. 2013. Phallales (Agaricomycetes, Fungi) from the tropical Atlantic Forest of Brazil. Journal of the Torrey Botanical Society. Available at: https://bioone.org/journals/the-journal-of-the-torrey-botanical-society/volume-140/issue-2/TORREY-D-12-00054.1/Phallales-Agaricomycetes-Fungi-from-the-tropical-Atlantic-Forest-of-Brazil1/10.3159/TORREY-D-12-00054.1.short [Accessed May 7, 2020] 【R3-07296】2020/5/7投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジルの大西洋岸森林からスッポンタケ目菌類14種を報告した。 そのうちLaternea dringiiをブラジル新産種として報告し、その他に1種をブラジル南東部、2種をブラジル北東部、2種をパライバ州、1種をリオデジャネイロ州およびエスピリトサント州における新産種として報告した。 本地域に産するスッポンタケ類の検索表を掲載した。 (ブラジル南東部新産種) Abrachium floriforme (Baseia & Calonge) Baseia & T.S. Cabral 【よく似た種との区別】 Aseroe rubra(アカイカタケ) ブラジルに分布する 本種と異なり托が明るい赤色 本種と異なり托が分枝する (その他掲載種) Clathrus chrysomycelinus Möller 【よく似た種との区別】 Ileodictyon cibarium(フトアミカゴタケ) ブラジルに分布する 形態的に類似している(時に混同されることがある) 托が白色 本種と異なり腕が横方向に見ると管状でない 本種と異なり腕が基部で融合して偽柄をなすという特徴を欠く 本種と異なりグレバの塊が腕の先端に限られるのではなく腕の内側に広がる Ileodictyon gracile(カゴタケ) ブラジルに分布する 形態的に類似している(時に混同されることがある) 托が白色 本種と異なり腕が横方向に見ると管状でない 本種と異なり腕が基部で融合して偽柄をなすという特徴を欠く (ブラジル北東部新産種) Clathrus columnatus Bosc ヨツデタケ 【よく似た種との区別】 Laternea triscapa ブラジルに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なりグレバの塊が腕の内側にまで広がるという特徴を欠く (その他掲載種) Gelopellis thaxteri (Zeller & C.W. Dodge) Zeller 【よく似た種との区別】 Gelopellis macrospora 南米に分布する 本種より担子胞子が長い Protubera maracuja 本種と異なり子実体が地下生~半地下生ではなく地上生 本種と子実体断面の形態が異なる 本種と異なり柱軸を欠く 本種と異なりグレバが外皮と接続する (その他掲載種) Ileodictyon cibarium Tul. ex M. Raoul フトアミカゴタケ 【よく似た種との区別】 Clathrus chrysomycelinus ブラジルに分布する 形態的に類似している(混同されることがある) 托が白色 本種と異なり腕が横方向に見ると管状 本種と異なり腕が基部で融合して偽柄をなす 本種と異なりグレバの塊が腕の内側に広がるのではなく腕の先端に限られる (その他掲載種) Ileodictyon gracile Berk. カゴタケ 【よく似た種との区別】 Clathrus chrysomycelinus ブラジルに分布する 形態的に類似している(混同されることがある) 托が白色 本種と異なり腕が横方向に見ると管状 本種と異なり腕が基部で融合して偽柄をなすという特徴を欠く (ブラジル新産種) Laternea dringii A. López, D. Martínez & J. García 【よく似た種との区別】 Laternea triscapa ブラジルに分布する 本種より子実体のサイズが大きい 本種と異なり”column”が帯黄色~淡橙色ではなく帯桃色~帯赤色 本種と異なり横方向の”column”を欠く 本種と異なり”column”の断面が台形 (その他掲載種) Laternea triscapa Turpin 【よく似た種との区別】 Laternea dringii ブラジルに分布する 本種より子実体のサイズが小さい 本種と異なり”column”が帯桃色~帯赤色ではなく帯黄色~淡橙色 本種と異なり横方向の”column”を有する 本種と異なり”column”の断面が台形でない Clathrus columnatus(ヨツデタケ) ブラジルに分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 本種と異なりグレバの塊が腕の内側にまで広がる (ブラジル北東部新産種) Mutinus argentinus Speg. 【よく似た種との区別】 Mutinus bambusinus(キツネノエフデ) 形態的に類似している(同種とされたことがある) 本種と異なり偽柄に顕著な不稔の先端部を有する Mutinus caninus(キツネノロウソク) ブラジルに分布する 本種より偽柄が短い 本種と異なり偽柄が類白色ではなく帯桃色 本種と異なりグレバが偽柄のほぼ半分ではなく約1/3を覆う (パライバ州新産種) Mutinus caninus (Huds.) Fr. キツネノロウソク 【よく似た種との区別】 Mutinus argentinus ブラジルに分布する 本種より偽柄が長い 本種と異なり偽柄が帯桃色ではなく類白色 本種と異なりグレバが偽柄の約1/3ではなくほぼ半分を覆う (リオデジャネイロ州、エスピリトサント州、サンタカタリーナ州新産種) Phallus indusiatus Vent. キヌガサタケ 【よく似た種との区別】 Phallus rubicundus(アカダマノオオタイマツ) ブラジルに分布する 地上生である 本種と異なり偽柄が類白色ではなく橙色~帯赤色 本種と異なり托表面が網目状ではなく微細な小皺状 本種と異なり菌網を欠く (その他掲載種) Phallus rubicundus (Bosc) Fr. アカダマノオオタイマツ 【よく似た種との区別】 Phallus indusiatus(キヌガサタケ) ブラジルに分布する 地上生である 本種と異なり偽柄が橙色~帯赤色ではなく類白色 本種と異なり托表面が微細な小皺状ではなく網目状 本種と異なり菌網を有する (その他掲載種) Protubera maracuja Möller 【よく似た種との区別】 Gelopellis thaxteri 本種と異なり子実体が地上生ではなく地下生~半地下生 本種と子実体断面の形態が異なる 本種と異なり柱軸を有する 本種と異なりグレバが外皮と接続しない (パライバ州新産種) Staheliomyces cinctus E. Fisch. (その他掲載種) Xylophallus xylogenus (Mont.) E. Fisch.