(仮訳)ブラジルの大西洋岸森林に産したスッポンタケ類の新種、Phallus fluminensis
Medeiros, GS. et al., 2017. Phallus fluminensis (Phallaceae, Basidiomycota), a new species of stinkhorn from the Brazilian Atlantic rainforest. Studies in Fungi. Available at: http://www.studiesinfungi.org/pdf/SIF_2_1_21.pdf [Accessed December 14, 2017].
【R3-04665】2017/12/14投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

ブラジル、リオデジャネイロ市で採集されたスッポンタケ類の一種を検討し、Phallus fluminensisとして新種記載した。
本種は托が生長段階によらず類球形、偽柄が白色、つぼが帯赤褐色、根状菌糸束が帯赤褐色で太いことなどで特徴づけられた。
ブラジル産スッポンタケ属菌の検索表を掲載した。
Brazil, Rio de Janeiro State, Rio de Janeiro, Rio de Janeiro Botanical Garden

(新種)

Phallus fluminensis G.S. Medeiros, A.C.M. Rodrigues, R. Cruz & Baseia
語源…川に産する(リオデジャネイロに産したことから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Phallus glutinolens
ブラジルに分布する
グレバがオリーブ褐色
托が球形のことがある
托表面が皺状
偽柄が白色
偽柄が円筒形
偽柄が偽柔組織状細胞からなる
つぼの基部が盤状
担子胞子表面が平滑
本種より子実体のサイズが小さい
本種より托の幅が広い
本種と異なり托の頂部が成熟時鐘形になる
本種と異なり偽柄表面が孔状ではなく小粒状
本種と異なりつぼが帯赤褐色ではなく帯黄黒色
本種と異なりつぼの表面が小区画状ではなく平滑
本種と異なりつぼが縦方向の菌糸ではなく偽柔組織状細胞からなる
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり担子胞子が無色ではなく無色または帯緑色
本種と異なり担子胞子が長形ではなく楕円形~円筒形
Phallus yunnanensis
偽柄が白色
偽柄が円筒形
つぼの基部が盤状
つぼが繊維状菌糸からなる
担子胞子のサイズの範囲が重なる
担子胞子が無色
担子胞子表面が平滑
本種より子実体のサイズが小さい
本種と異なりグレバがオリーブ褐色ではなく褐色
本種より托のサイズが大きい
本種と異なり托が類球形ではなく円錐状鐘形
本種と異なり托表面が皺状ではなく皺状~網目状
本種と異なり偽柄表面が孔状ではなく胞状
本種と異なりつぼが帯赤褐色ではなく白色で頂部が灰色~オリーブ色
本種と異なりつぼの表面が小区画状ではなく無毛
本種と異なり担子胞子が長形ではなく楕円形
Phallus granulosodenticulatus
ブラジルに分布する
托表面が小粒状~僅かに皺状
本種と異なり托が類球形ではなく鐘形
本種と異なり托の縁部が明瞭な歯車状