2021年8月4日 (仮訳)韓国において土壌から分離された新種の菌、Sarcopodium terrigenumの系統および形態 Elderiny, NS. et al., 2021. Phylogeny and Morphology of Sarcopodium terrigenum sp. nov., a Novel Fungal Species Isolated from Soil in Korea. The Korean Journal of Mycology. Available at: https://www.koreascience.or.kr/article/JAKO202120763360193.pdf [Accessed August 4, 2021] 【R3-08656】2021/8/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 韓国において土壌から分離された菌を検討し、Sarcopodium terrigenumとして新種記載した。 本種は分生子果を形成せず、分生子が粘性の塊状に凝集し、分生子に隔壁を欠き、乳白色の液滴を豊富に生じることなどで特徴づけられた。 本種はITS+nrLSUに基づく分子系統解析で独自の系統を形成し、近縁な同属4種とは分生子果の有無や分生子のサイズ、隔壁数などが異なっていた。 韓国 (新種) Sarcopodium terrigenum S.E. Nabil, S.Y. Lee & H.Y. Jung 語源…土壌生の 【よく似た種との区別】 Sarcopodium circinosetiferum 土壌菌である 分生子果を形成しない 分生子の形態が類似している 剛毛の幅の範囲が重なる 剛毛に隔壁を有する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなくアルゼンチンなどに分布する 本種より分生子のサイズが小さい 本種と異なり分生子に隔壁を欠くのではなく有する 本種と異なり乳白色の液滴が知られていない ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sarcopodium circinatum 土壌菌である 分生子果を形成しない 剛毛に隔壁を有する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなくブラジル、コスタリカなどに分布する 本種と異なり葉のリターから分離される 本種と異なり植物病原菌として知られている 本種より剛毛の幅が広い 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子の隔壁数が0ではなく0-1 本種と異なり乳白色の液滴が知られていない ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sarcopodium macalpinei アジアに分布する 剛毛に隔壁を有する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなく香港などに分布する 本種と異なり土壌ではなくガマズミ属植物などから分離される 本種と異なり分生子果を形成する 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子の隔壁数が0ではなく1 本種より剛毛の幅が広い 本種と異なり乳白色の液滴が知られていない ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sarcopodium vanillae 剛毛に隔壁を有する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり韓国ではなくエクアドルなどに分布する 本種と異なり土壌ではなくAnthurium属植物などから分離される 本種と異なり分生子果を形成する 本種より分生子が長い 本種より分生子の幅が狭い 本種と異なり分生子の隔壁数が0ではなく1 本種より剛毛の幅が広い 本種と異なり乳白色の液滴が知られていない ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される