(仮訳)ヨーロッパ産PorodaedaleaLarix sibiricaに生じた新種P. niemelaei
Fischer, M. 2000. Porodaedalea (Phellinus pini group, Basidiomycetes) in Europe: a new species on Larix sibirica, P. niemelaei. Karstenia. Available at: https://www.funga.fi/Karstenia/Karstenia%2040-1%202000-09.pdf [Accessed July 3, 2024] 【R3-11849】2024/7/3投稿

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3行まとめ

フィンランドにおいてLarix sibiricaの生木に生じた菌を検討し、Porodaedalea niemelaeiとして新種記載した。
本種は子実体が多年生で半背着生~傘状、傘が帯赤褐色~黒色で環溝をあらわし、孔口が円形~いくぶん迷路状、木質で硬く、担子胞子が類球形~楕円形であることなどで特徴づけられた。
本種と類似種の形態に基づく識別は困難であったが、分子系統解析や交配試験により別種であることが示された。
Finland, South-Häme, Juupajoki, Hyytiälä

(新種)

Porodaedalea niemelaei M. Fischer
語源…Tuomo Niemelä氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Porodaedalea pini(マツノカタワタケ)
ヨーロッパに分布する
同じマツ科樹木に生じる
担子胞子のサイズの範囲が重なる
担子胞子が類球形~楕円形
剛毛のサイズの範囲が重なる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりフィンランドではなくドイツ、フィンランドなどに分布する
本種と異なりカラマツ属ではなくマツ属樹木などに生じる
本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Porodaedalea chrysoloma(カラマツカタワタケ)
フィンランドに分布する
同じマツ科樹木に生じる
担子胞子のサイズの範囲が重なる
剛毛のサイズの範囲が重なる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりドイツにおける分布が知られている
本種と異なりカラマツ属ではなくトウヒ属樹木などに生じる
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が類球形~楕円形ではなくほとんどの場合類球形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される